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【改訂版】戦国時代の忍者に転生させられちゃいました  作者: ゲンタ


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6話 戦をなくせって……無理でしょ

再び目を覚ました。


神様との会話で、戦国時代に転生したという現実は、もう動かしようがない。


……とはいえ、「戦国時代」とひと言で言っても――

・どこに生まれたか?

・何年に生まれたか?

・親の身分や職業、家の地位や財力はどうか?


――これ次第で、生存ルートなんて天と地ほど差がある。


上級武家の嫡男に生まれれば、スタートからチート。

逆に農村の末っ子とかなら、もう詰み寸前。


とにかく今は、状況把握が最優先だ。

足場を確かめないと、どうもがいていいかすら見えてこない。


「三蔵」と呼ばれてる以上、戦国のスーパースター・織田信長ではないのは確定。

……あぁ、せめて信長が良かったな。


そしたら「桶狭間は右ルート!」とか、「本能寺はセキュリティ強化せよ!」とか……なんかかっこいいじゃない。


せめて、戦国時代の有名な大名の嫡男にしてほしいもんだ……。それが……三蔵ってなんだよ。有名な大名の子供で、そんな名前なんか聞いたことないぞ……。


三蔵なんて名前じゃ、公家の血筋はありえない……だったら、せめて堺の豪商の息子とか、生まれたときから“勝ちスタートの家”に転生させてくれてもよかったんじゃない?


神様、たしか言ってたよな――

『転生前の記憶を持つ者を優先的に転生させています』

『戦乱を終わらせてほしいの』

『民の幸福度が下がると私の評価も下がるから困るのよ!』……って。


だったらさ――


転生先の家くらい、もっと慎重に選んでよって話!?

そこ、一番大事でしょ!? 

神様なんだから!? もうちょっと計画性ってものを持ってほしいんだけど!?


こちとら、そこに命を懸けるしかないんだから、最低限の環境は用意してくれないと困る。見た感じ……この家で……何かできると?……不安しかない……。


まぁ……いいか。そのうちわかるだろ――

……いや、ダメなのがわかったら、どうすりゃいいの!


神様! 本当にちゃんと考えてくれてますか!?

俺、信じてますからね!? いやマジで、頼みますよ!?


――と、心の中で全力の抗議をしつつも、現状分析は怠らない。


この家で話されている言葉は、なぜかすべて理解できる。

前世の日本語と微妙に言い回しが違うところもあるけど、聞いていれば問題なし。

日々の会話から、地道に情報を拾い集めて、今も脳内にデータを蓄積中だ。


……そして分析の結果。

やっぱりここ、どこからどう見ても戦国時代は確定。


淡い期待、完全消滅。

そして、俺の名前が「三蔵」であることにも、どうやら勘違いではないようだ……。


ただ、この家……どうやら農家じゃないっぽい。

……不幸中の幸い!


よかった……ほんとによかった!

農家だったら最悪だ!


徴兵されて竹槍一本で突撃……はい戦死〜! とか、

(いくさ)に行かされずに済んでも、

略奪で田んぼは荒らされ、せっかく育てた米はごっそり持ってかれ、

最後は飢え死に一直線! もう、絶望ロードまっしぐらだ!


そんな未来が待ってないだけでも、まだ……マシ。


女性たちの会話の中に“六角家”、“北畠家”、“足利家”といった名前が出てくる。

つまり、ここは近畿地方らしい。さらに“伊賀”や“百道”という言葉も頻繁に出てくる。


伊賀で百道といえば、伝説の上忍「百道三太夫(ももち さんだゆう)」――まさか、俺はその息子か?


……ちょっとだけテンション上がるけど、まったく喜べない!


前世の記憶では、忍者の生活ってめちゃくちゃ過酷だったのだ。

過酷、過酷、過酷……地獄の生活だ。


とにかくだ。

あの神様――転生先について……まっっったく何も考えてなかったことが判明。


ほんと、アレだな……

残念神様確定……今後の付き合い方、ちょっと考え直さなきゃな。


それにしてもだよ?

“忍者の家に転生しました”って流れで、“(いくさ)をなくして民を幸せにしてね”って……。いやいや無理でしょ!? 無茶ぶりにもほどがあるって!


(チャンチャラおかしい。無理、無理、無理〜!)


とはいえ、家族環境だけは恵まれてる。


父は伝説の上忍だけど、家族には優しい。母も優しくて温かい。

前世は38歳で死んだから、見た目は赤ん坊でも、俺の方が年上なのは変な感じではあるが……。


伊賀という地域は土地が痩せている。農業では食えないから、忍者が生業になる。

だから忍者は、幼いころから過酷な訓練を受ける――死ぬ可能性ありの、マジやばいやつ。


1人前になると、今度は命がけの任務が待っているのだ。

つまり一生、“死ぬかも”、“死ぬかも”の連続だ。どう考えても過酷すぎるだろ!

いいこと何もなし!


俺がこのまま頑張って、一人前の上忍として成長したとする。

でもね……天正伊賀の乱がやってくるのだよ!


乱を起こすのは、織田家で1番のアホ、クソ信雄。

結果、伊賀の里は皆殺し! どうもこうもあるか〜!


(無理! 無理! なんちゅう環境に放り込んだんだよ!)


“死ぬかも”、“死ぬかも“の毎日を頑張り、成人したら族滅――あまりにも酷い人生!


(神様、これは何なんですか!? もう少し考えて転生させましょうよ)


(いくさ)をなくして民を幸せにする”って……いやいや、

ちょっと待て。俺がいちばん不幸じゃないか!

まずは“民”より、自分を救ってくれよ!


これ……転生じゃなくて地獄行きコースだったんじゃ?

いやもう、“神様の上司、今すぐ出てこい案件”だろこれ。


もう……やるしかないだろ。歴史改変!

影響? 未来が変わる? 知るかそんなもん!


俺は死にたくないんだよ!


背中に矢や槍が刺さって痛いのお断り!

雑草ばかり食べるのもお断り!

餓死も、のたれ死にもお断り!


……それにしてもこの部屋、冗談抜きで寒すぎるんだけど!

こんなんじゃ赤ん坊が生き残れるわけないだろ!


家は隙間風だらけ、断熱性なんて概念すら存在してない!

こんな環境で「民を幸せに」って、まず赤ん坊が、俺が死ぬんだよ!


ふざけんなよ、マジで!

歴史改変とか言ってる場合じゃない! まずは生活環境の改善だ!

布団を厚くしろ! 壁の隙間を塞げ! 火鉢を持ってこい!


******************************************************************************

戦闘シーンなどのイメージ画像を、YouTubeで作成してみました。

物語の戦闘シーンを、映像と画像で楽しみください。


戦国NINJAストーリーズ 公式チャンネル

https://www.youtube.com/watch?v=200l2kKdiiQ

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