28話 ライフルと榴弾クロスボウ
天文8年(1539年春)――8歳
蔵も用意できた。収納用の箱も棚も整った。
いよいよ伊賀軍の本命となる武器を大量生産するときが来た!
戦国時代を制するには、火縄銃なんかじゃ話にならない。
戦に使うなら、最低でもライフルでしょ。
雨で使えないとか、弾込めに時間がかかるとか、そんな武器じゃダメに決まってる。
本当は自動小銃とかが良いのかもしれないけど、俺はあまり興味がなくて構造が頭に浮かばない。
たぶん、作るのは無理だ。
でもまあ、この時代にライフルがあれば十分でしょ!
ということで、ライフルを作れるか試してみる。
俺が前世で興味を持って調べたのはただ1つ。アメリカ開拓時代、西部を征服した銃として有名な“ウィンチェスター M1873ライフル”だ。
レバーをカシャカシャしながら弾を送る機構が面白くて、昔いろいろ調べた。
(やっぱりこういうメカがカシャカシャ動いてるのって、昔から好きなんだよな……)
構造も鮮明に頭に入ってる。
ライフルの構造を頭で描きながら『創造 ライフル 2丁』と念じてみる。
すると、ライフルが2丁現れた。やったぜ!
このライフルの仕様は、全長1,100mm、口径0.44インチ(11.2mm)、装填可能弾数は12発(0.429インチマグナム弾)、殺傷に有効な射程は集弾が安定する150m程度。
弾はもっと遠くまで飛んでいくけどね。
大量の敵兵が突撃してきたとき、集弾なんてどうでもいいから、射程が300mくらいあると思ってバカバカ撃っても有効だと思う。
(ただし、こればかりは使ってみないと分からない)
問題は火薬だよな。
製造工程は、至高の匠スキルをパワーアップした“知識自動補完機能”に丸投げだ。
弾丸の構造を思い浮かべながら、黒色火薬や雷汞の製造過程もできる限りイメージして、『創造 弾丸 100発』と念じてみた。
……弾丸が100発出現。良かった!
(でもまだ安心できない。動作確認しないとな!)
まずは試し打ちだな。
急に見たこともない銃が出てきて、道順は目を丸くしてる。
道順に使い方を説明する。
外に出てもらい、庭の木の太めの枝に向けて5発撃ってもらった。
枝が吹っ飛んだ……ちゃんと使えそうだな。
ついでに、“44口径のリボルバー拳銃”も10丁作っておいた。
殺傷に有効な射程は50m程度。この距離はあくまでも集弾を考慮した数値。
弾丸はライフルと共用できるから、すぐれものだ。
それから、映画でランボーが矢じりにつけていた“小型榴弾”も作ってみたいと思っていた。流石に無理かと思ったけど、小型榴弾が10個出現した!
クロスボウの矢の先端が差し込めるように、穴が開いている。
この穴には雌ネジが切ってあって、矢の先端部が雄ネジになるよう加工されたクロスボウの矢を、200本創造しておいた。
榴弾付きの矢を、クロスボウで飛ばす“ミニ榴弾砲”として使う予定だ。
(どうしても作ってみたかったのだよ。映画見た人なら同じこと思うでしょ)
それにしても、神様との付き合い方が、だんだんわかってきた。
神様は、あまり深く考えないタイプの神だ。
過去の転生者がみんな死んでるのも、そのせいだろう。
でも、きちんと話せば聞いてくれることや、押しに弱いのもわかった!
だけど神様の都合ってのは、俺にはわからない……知る必要もないか!
スキルの与え方も結構大雑把だ。
“うどんセット”しかできないスキルには驚いたけど、パワーアップ後の至高の匠スキルだが。
(俺が貰って大丈夫なのか?)と心配になるレベルのパワーアップだ。
神様と人とでは感覚が違うってことを十分理解して、慎重にうまく付き合っていけば大丈夫そうだ。
道順に使い方を説明して、クロスボウの矢に榴弾を装着してもらう。
しかし危ないので、河原まで一緒に移動して試してみる。
さすがに心配だったので、クロスボウを木の枝に固定し、遠くから紐でトリガーを引かせた。
河原の石に当たって――大爆発!
成功だけど、危険だな! 取り扱いには大注意だ!
小型榴弾を保管する蔵は、他の蔵からかなり離れた場所に作ってもらった。
壁を厚くしてもらい、蔵の周囲には土手も築いておいた。火薬庫だからな。
よっしゃ。蔵の準備ができたら、もっと大量に作るぞ!
(こりゃ、伊賀忍者軍団は無敵だぜ!)
課題は火器の取り扱い教育だな。
暴発したら、戦の前に伊賀軍が全滅だ。
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※戦闘シーンなどのイメージ画像を、YouTubeで作成してみました。
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戦国NINJAストーリーズ 公式チャンネル
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