表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改訂版】戦国時代の忍者に転生させられちゃいました  作者: ゲンタ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/163

23話 領地と嫁と城を任される

天文7年(1538年冬)――7歳


細川のバカ管領があっちこっちで(いくさ)を始めるもんだから、こちらはありがたく、風説を流して米を買い占め、タイミングよく転売して――はい、伊賀、またも大儲け!


しかし、無駄ないくさの繰り返しで、京の都とその周辺の人たちは傷つき、焼け出されるのだ。


焼け出された人たちが、着のみ着のままボロボロとなり、伊賀を目指してとぼとぼ歩いて来る。


なぜ皆、伊賀を目指してやって来るのかというと――

「なんだか最近、伊賀って国がいけてるらしい! 飯が食えて、しかも学校まであるんだと!」


という、ありがた迷惑な噂が流れているからだ。


噂の発信源は、行商のおっちゃんたち。

物を売るついでに、口まで滑らせやがって……無責任にもほどがあるぜ!


だが、焼け出された人たちは、その噂にすがってボロボロの姿で伊賀を目指してくる。顔はすすけ、服は破れ、だけど目だけは真っ直ぐ前を見てる。


……困る。本当に困る……。

今はまだ、ヤクザ大名たちに目をつけられたくないんだよ。


しかし――

「おっ、なんか伊賀って儲かってだってな? 余ってんなら、少し恵んでくんねえ?いや面倒だ、全部よこせや!」

みたいなノリでこられたら、マジで詰むぞ。


だからお願いだから――

もうちょっとだけ、伊賀を“地味な貧乏国”だと思っててくれ。頼むから!


しかし伊賀に救いの光を求めてボロボロになって歩く人たちに、「来んな!」とは言えないんだよな。


というわけで、伊賀は人口激増中。

人は増えるし、商売は忙しいし、人が増えれば揉め事や利害調整が増える。

伊賀は内政が、クッソ忙しくなってきたわけ。


オヤジ、保長、正保のオジサンズは、内政なんか全く理解してないし、興味もない。

でもやってもらっているよ。伊賀はこの人たちが治めてきたんだしね。責任あるでしょ!


3人とも「毎日、毎日! なんでこんなに忙しい! 疲れた! 草臥れた!」と溜息混じりで愚痴りあっている。

やっぱ3人は仲が良いな。


その後は決まって「地獄から解放されたのは中忍と下忍だけだぞ。上忍の俺たちは地獄から解放されてない〜」と叫んでいるらしい。


ある日、いきなり俺は3人に呼び出される。


何事かと思っていたら、「後は三蔵に全部任せたわ。頼むぞ!」とか言ってきやがった。何が「任せた」だよ。

責任放棄だぞ、オジサンズ!


まあ、この3人が領地経営なんかに興味がないことは、薄々わかっていたけどな。


「その代わりだな。俺たちの娘を嫁にしろ。わかったな! 頼んだぞ!」


何が「その代わり」だよ! 7歳児に領地経営を丸投げする気か! しかも嫁も持てと!?


(責任放棄だぞ!)

……結局、押しに負けた。


服部家からは桔梗ちゃん(4歳)、藤林家からは桜ちゃん(4歳)――

はい、ふたりそろって、俺の嫁になることになりました。


……いや、嫁って言っても、まだほとんど赤ちゃんみたいなもんですよ?

まあ俺も似たようなもんだけどさ。


とりあえず「ご挨拶」ってことで、会いに行ってみたんだけど――

頭を撫でたら「きゃは〜」と笑ってくれた。かわいい。

よだれ出てなかったのは、ちょっと感心。


(ん〜……俺の嫁? まだ早すぎじゃね)

(結婚って、もっとこう……なんか……ドキドキ感とか、あるんじゃないの?)


彼女たちは実家で花嫁修行するらしい。

まだいいから遊んでいてください。今度オモチャも作ってあげるからね。


ところで……

お金もあるし、そろそろ城作ろうかな?

戦国時代は力の象徴、城が必要なのだよ。


城をどこにしようかとオヤジたちと話し合ったところ、伊賀街道と大和街道が交差する上野地方に作ることになった。


城の周りには商業地区とか作ろっと!


しかし俺1人で領地経営と城建設と街作りは、いくらなんでも無理だよな。

優秀な人材のリクルートが必要! しかも大至急だ……


起業がうまくいった若手社長なんか、同じこと考えるのだろうな。

とにかく、前世の知識を活かしたピンポイントリクルートだな。


それにね。そろそろ近隣のヤクザ大名から攻め込まれそうなのだよ。

「いったいどうなった伊賀の国! 飯が食えるし、学校もあるってよ!」とか、行商人がいらない噂を流しやがったせいだぞ!


今やその噂にいろいろな尾ひれがついて、“金持ち”が“大金持ち”に変わっているらしい。まあ伊賀は大金持ちで間違いはない。間違えてはいないよ。


俺を支えてくれそうな優秀な人!

思い出せ俺! 前世の記憶!


この時代の優秀な人材は誰だ?

思い出した端からスカウトしてやる!


でも少し不安もあるのだよ。


だって俺は、信長とは違って英雄でもないし、いわば普通の人なわけよ。

前世で社長をやっていた経験もなし!

もちろん管理職もないよ!


(この時代のスーパー優秀人材が、俺なんかの言うことを聞いてくれるだろうか?)悩むよな。でも一流人材がほしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ