表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改訂版】戦国時代の忍者に転生させられちゃいました  作者: ゲンタ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/172

103話 アイヌの宴と熊騒動

天文13年(1544年秋)――13歳


俺たち、敵じゃないからね。交易に来ただけ!

しかもちゃんと“適正価格”でやりますからご安心を。

しかも、初回特典付きでお得な取引、今だけですよ〜!


たしかアイヌの皆さんって、狩りが得意なんだよね? 

なら、弓の腕なんか超一流のはず。……だからこそ言うけど、毒矢だけはナシでお願いします!


こっちは完全に友好モードですから! アイヌが平和の民だと信じてるよ!


ただ、心配もあるんだ。

渡島半島では、蠣崎のやつがアイヌさんに(いくさ)しかけて、日ノ本の評判ガタ落ちしてるからなぁ……うちと蠣崎は違うって分かってもらえるといいけど。


それに、俺たちの“日本丸”は、あいつらの乗ってるオンボロ船とは違う!

外見からしてもう違う! 中身も違う! 品も違う! 

……あ、乗ってるメンツはちょっと怪しいけど、気にしないでほしい!


オヤジたちが現地の若者と、やけに馴れ馴れしく肩なんか抱いちゃってるけど……言葉、通じてるのか?


まあ、アイヌの人が大らかでよかったわ。こっちのノリにも笑って応じてくれる。なんか、俺もウキウキしてきた。

異文化交流っていいよね。旅の醍醐味だよ。


今回はご挨拶だけのつもりだし、難しい交渉もなし。だって、そもそも言葉が通じないしね。まずは仲良くなることが大事。でもさ……このままだと、交易の話に進めないよな。


なので申し訳ないけど、忍者数名は現地に“語学留学”してもらおう。

アイヌ語をマスターして帰ってきてほしい。


オヤジたちから手旗信号で「安全の確認が取れたので、お土産を持って上陸されたし」との連絡が届く。


よし、上陸だ。なんだかウキウキしてきたぞ。

こういうの、旅してる感があって楽しいな。


護衛の兵300人と、特殊部隊の半分――100人は船に残ってもらう。何があるか分からないからね。退屈かもしれないけど、観光じゃないからね、そこは我慢してほしい。


お土産は現地の人たちが笑顔で運んでくれている。俺たちはそのあとをついて、彼らの村まで森を抜けて歩いて移動。


木々の間から差し込む日差しが柔らかくて、思わずキョロキョロ。完全に旅行気分だ。


村に到着してびっくり。思っていたよりずっと広いし、しっかりした造りの家がたくさんある。


主に木と樹皮を使っていて、屋根は傾斜のある形で雨や雪に強そうだ。

丸太を組んだ家は質素ながらもどこか温かみがある。


広場のような場所もあって、薪が積まれていたり、干した魚が並んでいたりする。


生活感があるし、整理もされていて、正直ちょっと感心する。多くの村民が歓迎してくれているような気がする。村のみんなが笑顔だから、きっと歓迎されているよね。そういうことにしよう。


北国なので女性の皆さんは色白で美人さんが多いな。


歓迎の宴が始まる。こちらから持って行った焼酎は大人気だ。

お湯割りを教えると、持参した梅干しを入れて皆さん満足そうに飲んでいる。

お酒コミュニケーションは万国共通だ。


言葉がまったく分からなくても、身振り手振りでなんとかなりそう。

昆布とか鮭とか、どうやって説明すれば良いのかな。

まあ良いや、優秀な忍者さんたちに任せよう。


長老さんもニコニコして満足そうだから、大丈夫だよね。

昆布は絶対ゲットしたい。


我々のつまみには、燻製肉や鮭の干した物を提供してもらっている。

少し炙ってから食べると、すごく美味かった。


オヤジたちはムシャムシャガブガブ状態だよ。

長綱さんと小太郎さんも、俺の横でムシャムシャガブガブだ。


俺の横にはアイヌの美少女が座っている。

役得だけどお互い子供だし、言葉も分からないので進展はないのだ。


ところでオヤジたち。商売でここに来ているのを忘れてないよな?

手ぶらでは帰れないのだぞ。


宴もたけなわの頃、何だか村のみんなが騒ぎ始める。

オヤジたちと特殊部隊は「こりゃマズイ」と俺の守備体制をとる。


どうも俺たちを襲うのではないようだ。

話が理解らないながら、だんだんと状況が掴めてくる。


どうやらクマが4頭、こちらに向かっているようだ。

非常に危険な大型クマのようだ。


でもね、こちらには城も簡単に制圧できる特殊部隊がいるのだよ。

ライフルも拳銃も爆弾も持っている。

クマ20頭でも40頭でも、あっという間に制圧できるぞ。


しかも伝説級の忍者が4名もいる。

この4名だけでもいける気がする。

あれ。特殊部隊さん、もういない。動きが早いわ。


半数の特殊部隊に守られて半刻ぐらい待っていたが、

オヤジたちがニコニコ顔で、クマ4頭を担いで村に戻ってきた。


銃弾の音とか爆発音も何も聞こえなかったけど……どうやったのかな?

オヤジたち、風魔に良いところを見せたくて無理してないだろうな?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ