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コードの向こう側 筋肉、時々メシ。  作者: たむ


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8/20

第8話『演劇?衣装?それより舞台が折れた件』

村祭りに向けて、子どもたちが“演劇”をやることに。

大道具係として任命されたガルドだったが、

そこでも筋肉が“災害級”の存在感を発揮する。

「ガルドさん、今年の村祭り、子どもたちの演劇があるんですよ!」


ミーナが嬉しそうに説明する。

「白雪姫」をベースにした、村オリジナルの劇だという。


「で……その舞台の設営係が、ガルドさんに」


「……なぜ俺に」


「“頼りになりそうだから”ですって!」


(※筋力的に)


かくして、ガルドは大道具班として召集された。

内容は、森の背景を立てたり、王子様の馬を作ったり――


「……木材、どれを使えばいい」


「えっと、こっちの軽いやつで……ぎゃあぁ!?ガルドさん、それ鉄柱です!!」


「軽い」


「一般人基準で喋ってくださいッ!」


しかし、本当の事件は――舞台設営の最中に起きた。


ガルドが支柱を立てた瞬間――


ミシッ、ドゴォン!


「舞台、崩れたーーーーー!!!」


「な、なんでッ!?今、何したのガルドさん!?」


「足を乗せた」


「乗せただけで瓦解するって何なんですか!?」


結局、ガルドの全体重に耐えられる強度を目指して、舞台は“石造り”に設計変更された。

結果、見た目は完全に“屋外闘技場”に。


「これ、白雪姫の舞台じゃない……!」


「……だが安全だ」


「安全だけどっ!!イメージが違うの!!」


さらに衣装係からの依頼も舞い込む。


「王子様役の剣、作ってもらえませんか?」


「よし、金属を叩く」


「ちょっと待って!?布製でいいんです!!」


最終的に、すべての小道具が“本物志向”になりすぎて、劇中で小学生がフルプレートアーマーを着込む羽目になった。


「動けません!!」「か、かゆい!!」


「演技とは、鍛錬だ」


「ちがうーーーー!!」

演劇舞台のつもりが、闘技場になっていた――そんな回でした。


ガルドの“常に本気”な姿勢が、今回も全力で空回りしつつ、

子どもたちの「いい思い出」になった……かもしれません(重すぎるけど)。


次回は、村に突然現れた“旅の吟遊詩人”との交流回。

無口な男とおしゃべりな詩人――この化学反応はいかに?

どうぞお楽しみに!

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