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コードの向こう側 筋肉、時々メシ。  作者: たむ


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19/20

第19話『山菜と筋肉と、自然への礼儀』

春の陽気に誘われて、村では山菜狩りが始まる。

香る若葉、芽吹く自然――だがその中に、

筋肉で斜面を登る男がひとり!? 今回も一味違います。

「ガルドさーん! 山に山菜取り行きませんかー!」


「……山か」


ミーナに誘われたのは、村の東に広がる小高い山。

この時期はワラビやタラの芽、ふきのとうなどが採れる名所らしい。


「でも、険しいですよ? 普通の人なら1時間くらいかかるんですけど……」


「30分で十分だ」


「いや競技じゃないんですよ!?」


とはいえ、その言葉通り――


ガルドは鍛え抜かれた脚力と肺活量で、山道を無音で駆け上がる。

ミーナたちが息を切らして登ってくる頃には、すでに頂上で仁王立ちしていた。


「……芽吹いている」


「ガルドさん、目が山菜モードになってる……!」


その後、山菜を見つけては丁寧に採り取るガルド。


──だがその手つきは、信じられないほどやさしかった。


「ふきのとうは、こう。根は残せ」


「えっ、知識ある!? しかもめっちゃ農家っぽい口ぶり!」


「……自然の恵みは、一度きりで終わらせるべきではない」


「ガルドさん、急に説法じみてる……!」


無言で山を下り、無言で山菜を洗い、無言で調理開始。


「……天ぷらにする」


「ちょっと待ってください、いつの間にか揚げ油出してませんでした?」


サクッ、サクッ……


香ばしい香りが漂い、山菜の天ぷらが次々と揚がっていく。


「うわあ、美味しそう……っていうか、プロ……」


子どもたちが集まってくると、ガルドは無言で山菜を配る。


「これ、ガルドさんが揚げたの!?」「うまい!!」「苦味がちょうどいい!」


「……山の味だ」


「名言すぎる……!」


その日、村の食卓には春の香りがあふれていた。

今回は“自然と向き合う”ガルドの静かな一日でした。

斜面も草も、彼の前では静かに道を開く――そんな野外戦士ぶりが冴えわたりました。


次回は、“子どもたちと春の運動会”!

筋肉vsこども、勝つのはどっち!? ほのぼの全開でお届けします!

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