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コードの向こう側 筋肉、時々メシ。  作者: たむ


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18/20

第18話『筋肉畑と、トマトという試練』

春の訪れとともに、村は農作業の季節に。

そこでガルドが始めたのは、まさかの家庭菜園!?

種まき、水やり、筋力全開の“野菜との戦い”が始まる。

「ガルドさん、畑……借りたんですか?」


「……余っている区画を任された」


村の裏手、日当たりの良い小さな畑。

そこに、ガルドは立っていた。

くわを片手に、無言で土を見つめている。


「何を育てるんですか?」


「トマト、にんじん、じゃがいも……あと、きゅうり」


「……なんか戦時食みたいなラインナップですね」


耕す。耕す。ひたすら耕す。


土を砕く鍬の一撃が、まるで魔物退治の一閃のよう。

ミーナが見守る中、あっという間に畑は“軍用陣地”みたいな整然さになっていく。


「ガルドさん……家庭菜園って、もっとこう、ほのぼのしたイメージじゃ……?」


「……これは訓練」


「畑で筋トレしないでください!!」


──数日後。


芽が出始めた畑に、ミーナが差し入れを持ってくると――


「……これは」


「えっと、“話しかけると野菜がよく育つ”って言うんですよ」


「…………」


ガルドはしばし無言でトマトの苗に向き合い、そして――


「……出ろ。いや、出すな。伸びろ。止まるな。お前の限界はここじゃない」


「こわいこわいこわい! トマトにプレッシャーかけないでー!」


──さらに数日後。


村の子どもたちが畑を見に来て言った。


「ガルドさんのトマト、めっちゃまっすぐ伸びてる!」


「茎が太い! これ、筋肉トマトじゃん!」


「……無理をさせていないか、少し心配だ」


「どこ目線!? トマトに対して何その親心!?」


とはいえ、成果は確かだった。

初収穫の日――


「……これが、育った……」


そう呟いて、ガルドはひとつのトマトを手に取った。

少しいびつで、でも真っ赤で、重みのある実だった。


「ガルドさん、うれしそう……」


「……悪くない」


その日、村の食卓には“ガルド特製トマトスープ”が並び、

子どもたちにも大人気だった。

今回は、“土との戦い”という名の家庭菜園回。

黙々と土を耕すガルドの姿は、まさに農戦士。

けれど、トマトに宿った愛情は、きっと伝わっていたはずです。


次回は、“春の山菜狩り”!

筋肉で野山をかけめぐる、そしてまさかの山菜クッキング回!?

どうぞお楽しみに!

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