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音符、リ・ズ・ム

作者: 二角一角

わたくしはいつも騙され隠蔽、工作されておりました。髪が伸びるのを、です。わたくしの、髪が。わたくしの意識の無いうちに、ジヮリジヮリと、わたくしから栄養を奪って。奪って。奪っていた寄生虫みたいに。ジヮリジヮリとわたくしを、コロすのです。いえ、カラダをコロしはいたしません。ココロ。ココロを蝕んで、寄生虫。蝕む寄生虫の奏でる音符が無い。彼奴らは知らせるつもりは「毛ほど」にも無いのです。ああ、忌々しき黒色のツヤは自慢げです。そこで、ハと気がついたのです。駆除。わたくしを蝕み続ける寄生虫を。ハサミを探して本来のわたくしを返してください。はい。一見ハサミにゃ音符はありませんが、擬態をしておりこれもまた隠蔽、工作であります。わたくしの栄養、奏でる音符を返すリ・ズ・ム。ジャと寄生虫を切れ、斬れば奏でるであろう音符は切れど斬れど無かった、なぜ。わたくしは、リ・ズ・ムを取り返す事が彼奴らへの報復。いえ、もとより無かったのです音符など、どうやら。そこにあるのはわたくしとハサミと、かつてわたくしの複製だったもの。そして、これが確かな、音符のない、リ・ズ・ム…。

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