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天災  作者:
第1章 ~干魃シーズン~
5/9

4話 祭壇

千優が連れ去られる瞬間を捉えていた男は、すかさず砂嵐の後を追う。


いや、厳密には、砂の塊。

砂使い特有の術なのだろう。

体を砂に潜らせ、目を見張る速度でスラムを駆け巡っていた。


だが、男は今にも見失いそうなソレを、家屋を伝いながら追う。


・・・厄介だな。


男は心の中で呟く。


彼は、見切っていた。

砂嵐が施した小細工を、少女が負けたそのワケを。


砂使いからすれば、動力の砂が無限に存在する "砂漠" では、"尽きる" という欠点を考慮しなくていい。

加えて、周囲の砂を手中に収めてしまえば、自分好みのフィールドに仕立てあげられる。


恐らく、千優がバランスを崩したのも、このためだろう。


二人が最後に差し違えた、あの時、千優が必殺を定めに踏み込んだ右足が、地面から反作用を受けること無く、"沈んでいた"。


これには、奴が地盤を緩め、足を取ったと考えるのが自然であろう。


勘ぐり過ぎかもしれぬが、もし、これらが砂嵐の緻密な策で、少女が彼の掌で遊ばれていたのだとすれば、、、。


・・・侮れんな。


地を這う砂の塊を睨みながら、その存在の危険度を今一度理解する。


その先を急ぐ塊は、スラムと中央区を仕切る塀を、下から潜り抜け、中へと容易く侵入を果たす。


そして市場で賑わう大通りの側を駆け抜け、神殿の正面へと躍り出る。

そのまま、侵入を図るかと思われたが、神殿の裏手へと回り、、、忽然と姿を消す。


その一部始終を男は、全て目に収めていた。


雲隠れのタネまでは見破れなかったが、最後の挙動からして下に潜ったのだろう。

もしそこに、地下に繋がる通路があるとみなせば、一応、理は通る。


・・・地下か。


その憶測は、『異教徒』のアジトが地下にある前提での話である。


前々から感じていた違和感を含め、砂嵐の逃げ先からして、ここにアジトが存在する確率は高い。


だが、地下となると、神殿が祀る、オアシスの直下に位置することとなる。


湧き水として、果たしてそれは、どうなのか、、、と疑問に思うが、神殿内にアジトに使えそうな空洞が無い以上、消去法的に地下しかあり得ない。


だとして、問題は、如何にして乗り込むかである。


正面は、見張りが立っている。

此方の姿を見られて、増援を呼ばれるのは好ましくない


かと言って、裏手のやつは、砂嵐専用の奴だろう。

通路があったとしても全てに砂が詰め込んであるなどの細工がされており、常人であらば通行不能になっていることだろう。


砂を取り除く策もあるが、果たして日が明ける前に終わらせられるかどうか。時間が掛かりすぎるのであれば、策として見込めない、、、。


男が脳を猛回転させていた所、思わぬ横やりが飛んでくる。


「誰だアレは。怪しいぞ。追え。」


彼としたことが。

思考に集中あまり、周囲の警戒を怠っていた。

ある一人の喚起する声に、門番が集結し始め、男は撤退を余儀なくされた。


          ×                ×


一方その頃、目を覚ました千優は、自由の利かない手足と、覚えのない光景を目にし、連れ去られたのだと瞬時に理解する。


冷たく無機質なコンクリートに囲まれ、一面だけ錆びれた鉄格子が先を阻む。

通路に焚かれた蠟燭の光がボンヤリと明かりを照らし、より一層に不気味さを増す。

更に鉄格子の前で、ガチガチに装備した監視兵たちが、目を光らせていた。


千優は、監視に悟られぬよう、手に魔力を注ぐ。

チリッと火種が燻られる音がした。


・・・問題ない。


彼女は、それで魔術を無効にする処置は、施されていないと悟る。


次第に、暗さ加減に慣れ始め、的確な敵との距離がつかめた頃、

千優は、監視が見ているのにも拘わらず、焚いた炎で枷を溶かし始めた。


「おい、何してる。」


見るからに脱走を図ろうとしている少女に、監視が声を荒げる。


「何って、見るからに悪いことしてんのアンタたちでしょうが。」


枷を外しきり、自由を得た千優に、歯止めというものは無い。


炎を纏わせた拳で、鉄格子を歪ませ、通路に踊り出ては、対抗する刃に気後れすることなく、殴りかかる。


決着に、5秒と要らなかった。ものの数秒で複数を仕留めきり、ダウンさせた者どもを逆に牢屋に放り込んだ。


そして、止まることなく、次なる悪を探す。


そして、敵に出くわす都度に、正拳を食らわせていく。


恐ろしいスピードで敵を成敗する様は、蹂躙の二文字。

もはや異教徒たちに同情を覚えるレベルである。


制圧の速度を落とすことなく、進み続ける千優は、他にも囚われの身の子がいる筈だと、思い至る。

そして、あろうことか、助けに来た旨を通路に響かせた。


正気を疑う、愚行である。


もし、この場に黒光がいたとすれば、少女の振る舞いに、驚くあまり顔面蒼白な、表情が見れたことだろう。


少し頭を働かせば、敵のアジトで声を張り上げるなど、自分が脱走したことを晒すうえに、敵に位置がバレると分かる筈なのに、、、。


だが、千優は、躊躇うことなく、声を張る。


程なくして、収容所らしきものを見つけ、監視を即座に気絶させ、その通路をツカツカと進む。


そこの牢獄は、千優が囚われたものより尚狭く、汚らしいものであった。


その同じ造りの牢屋が、ズラリと通路の両脇を埋める。

その一つ一つに、同年代か、年下であろう、幼い子たちが収容されていた。


「ねえ、大丈夫? 」


思わず、目前の子に声をかける。


、、、が、返事は返ってこない。


言葉が通じないのか、将又、警戒してなのか、意思疎通は図れない。


ただ、所々、栄養失調が見受けられるものの、外傷が無いことが救いだった。


加えて、自分には課せられた手足の枷が彼等彼女等には無いことだ。


逃げる心配をしていないのか、或いは、逃走しても力づくで捕まえる自信があるのか。


『異教徒』の真の狙いは分からぬが、私に最大の警戒を払っているのは間違いないだろう。


ーーーどちらにせよ、許さない。


拳に込めた怒りを鉄格子にぶつけようとした時であった。


「何者だ? 」


野太い声が響く。


声がする方に目を向ければ、異教徒が複数。

中に縄で手を縛られ、無理くり歩かせられる少女が一人。

そして、騒ぎを聞きつけた別の仲間が逆側から駆け付け、千優の退路を塞ぐ。


ーーー絶体絶命のピンチ。


だが、今の彼女に、臆する心など無い。

寧ろ、蔑ろに扱われる児を目の当たりにして、怒りが焚きつく。

相手が幾ら束になろうと、負ける気などしなかった。


火の粉を散らしながら、彼女は舞う。

獰猛でありながら華麗に。


人数のビハインドを感じさせない動き。

次々に敵を焼き落とし、完全制圧と思われた、その時だった。


奥の方で、一人の男がムクりと起き上がって、思いがけぬ方へと走り出す。


・・・しまった。


その先とは、囚われの身の少女。

少女の首を絞めるように腕で引き寄せる。


千優は怒りのあまり、手に火弾を灯す。


「おい、おい。余計なことすんじゃねえぞ。変なマネでもしてみろ、"これ" でバンだ。」


少女に突きつけ銃を、これこれ見よがしに、見せつける。

不気味に黒色に照るソレは、嫌でも死を連想させた。


少女の "無傷" での救助。

求められるのは、引き金より、尚早い制圧。

俊敏さと精度。


ーーー私なら。


、、、掌の焔が未練がましく燻りながら消えていく。


千優は、実行しようとして、踏みとどまったのだ。


それは、誰かに危害を与える恐れがあるならば、無謀なマネはしない、彼女の信条に従ったとも言える、、、が、もう一つの要因もあった。

それは、正面に佇む少女が思わぬ知人であったからである。


・・・雨音、、、。


快斗をはじめとする者達が守護に徹していた筈なのに、何故囚われの身となっているのか。

コイツラは、容易く彼等を出し抜いたのか。

その彼等は、今、無事であるのだろうか。


想定外な状況に、心の動揺が収まらない。

あらゆる疑問が湧いては、不安を搔き立てた。


だが、その程度で戦意喪失する彼女では無い。

一度、不安を拭い去り、鋭い眼光を飛ばしながら、愚鈍なマネをする男に放つ。


「その子を、離しなさい。」


彼女の怒りが通路を震わす。

しかし、彼女の思いは虚しく、男に届く筈がない。


「コイツを解放してやりたいなら、言うことを聞け。まず手始めにその場で

跪くんだな。」


並大抵な、あからさまな脅し。


卑怯で下劣な戦法に、更に怒りが加速するが、脅しをかけられた以上、千優は言いなりになるほかない。

最終的に両手を後方で縄に縛られ、手の自由は完全に奪われた。


ただ、彼等の指示に従ったはずなのに、少女が解放される気配は無い。

これに、千優は噛みつく勢いで苦言を呈す。


「ちょっと、その子は、もういいでしょ。約束と違うじゃない。」


「いや、いや。誰が "今すぐに" って約束したんだい? まだ、お前が反撃の機会を窺ってるかもしれないだろう? 人質は、まだ必要なんだよ。嬢ちゃん。」


優位を得られたと理解した異教徒は、煽るような口調で返答する。


「、、、くっ。」


千優の願いは、奴等の前では虚しく、嘲笑に終わる。

結局、強引な連行に渋々と付き合う羽目となる。


だが、その程度で諦めがつく女ではない。

爛々とした瞳の輝きは、未だに反抗の意思が窺える。


・・・奴隷、それか売買、それとも、、、強姦?


異教徒の狙いは何なのかと、必死に頭を働かせる。

そのカギが奴等の態度に現れているのではないか、と睨めつける。


相変わらずの冷たく無機質なコンクリートの風景を長々と見させられ、ようやっと視界が開ける。


その開けた部屋に、足を踏み入れた瞬間であった。


揺する程の大歓声。


地下が歓喜に湧いた。


彼等特有の出迎えなのだろうか。

だが、狂気を帯びた歓迎など、恐怖でしかない。

千優には、歓迎されているなどと、微塵も考えられなかった。


地下を震わす大音響に招かれながら、二人は奥へと連行される。


そこは、一室と呼ぶよりも、開けた空洞という印象。

地下にアリーナを設けたといった具合。

その観客席的位置、高めの場所から見下すように、ソイツらは狂喜する。


連れられる方角、空洞の中央付近に目をやると、何やら奇妙なものが映る。


彫刻の施された石柱に、石造りの灯篭。

それらが円を描くように配置され、淡く場を照らす。

その情景は、何かを祀りあげているように、見えなくもない。


その奇妙な祭壇にまで連れてこまれ、ハタリと足を止める。

そして、異教徒達が意味ありげな会話を始めた。


「おい。 "あの人" はまだか。」


「いえ、まだのようです。」


「そうか。どこで油を売ってんだか、、、。

いいか。分かっているだろうが、勝手に押し込もうだ、などと考え抜かすなよ。

"あの人" が来るまで待機だ。 もし、"捧げる" 過程をお見せできなきゃ、癇癪起こさせっちまう。」


「まったく、癖に付き合わされる俺らの身にもなってほしいぜ。」と、異教徒の一人が本音を吐露する。


・・・なんの話だろうか。


囚われの状態のまま、千優は当然の疑問を浮かべる。


どうも、二人を連れて来たのは、いいものの、特定の人が足りていないらしい。

それに、奴等の言葉が時折引っ掛かる。


隠語か、或いは、ここの方言か。


何か解決の糸口になるのではと、異教徒、各々が愚痴を溢し合う所を、言葉一つ漏らさず聞き耽っていた時だった。


ーーーゾワリ


全身が総毛立つ。


千優が捉えられた場所から、僅か数歩程の前方。


床で "何か" が蠢いた。


小動物かと思われたが、何度見返しても騒めいているのである。

明かりの乏しさに、"何" であるかまでの判別は厳しいが、確かに "何か" がいるのである。


そして、あろうことか、その気配は、此方に熱意を注いでいたのである。


それはまるで、度の越した熱狂ファンに、舐め回すような視線を送られたような感覚。


その気配に千優の体は悪寒で蝕まれ、全体細胞が警鐘を鳴らす。


珍しく、彼女の足が竦む。


異様さに呑み込まれた彼女は、その存在に目が釘付けとなって、逸らすことすら叶わない。


目を凝らし続け、"何か" が次第に見えてくる。


それは、大の大人がスポリと入り込める程のポカリと空いた大きな "穴" であり、、、幻影でなければ、閉じ開きを、繰り返している。


開く度に覗かれる穴は、暗く、深く、昏い。


単なる開閉運動に過ぎないが、彼女には悍ましい何かに見えた。


歪な熱意を浴びたせいかも知れない。

彼女にはソレが、餌を待つ金魚の口に見えたのである。


たとえ、ソレが口でないにしろ、入れば最期、、、片道切符であることは、言うまでも無いだろう。


千優は、誠に信じがたい、現実を見つめ、未だに愚痴を溢す異教徒を睨む。


・・・目前にいるソレは、使い魔とも、魔獣とも異なる、身に覚えの無い気配。

・・・魔力を正確に図れないソレは、きっと "化物" と呼ぶに相応しい。


思わぬ "化物" との遭遇に、千優は見通しが甘かったと後悔する。


ーーーそして、認識を改める。


奴等が遂行する悪行は、人身売買だとか、強姦だとか、、、そんな誰でも想像できる生半可なものでは無かったと、、、。


ーーーそして、理解する。


奴等は、死すら極楽と思える、遥かに恐ろしい結末を用意していたのだと。


ーーーそして、覚悟する。


雨音を、 "化物" の餌食にさせまいと。


千優は自然と怒りが込み上げて、きづけば体内で魔術を練り上げていた。

折角なら、骨の髄まで焼き焦がす、濃度にまで練ろうと、攻撃のタイミングを窺っていた、、、その時だった。


「ーーー嫌。」


少女の悲痛の叫びが祭壇内を木霊する。


声を上げたのは、もう一人の囚われの身である雨音である。

そして彼女は、制御を失ったロボットかのように、暴れ始めた。


その様子は、理性を失った獣。

自我では無く、本能が体を突き動かす、その挙動。


ーーー無理も無い。


千優が、この化物を前にして、自我を保てるのは、 "それだけの" 危機を潜り抜けてきたからである。


だが、一般な民間人である雨音ではどうか。

死を悟る経験が無い事に加え、まだ精神的に未熟な者である少女に、平静を保てと言う方が難しい。


雨音は、生物が保持する防衛反応のままに、生存を試みようと我武者羅に抗い始めたのである。


状況は、一瞬にして混迷を極める。


暴れ狂う雨音を取り押さえる異教徒。

それを見かねて助けに行く千優。

又、それを阻止せねばと、有り余る異教徒達が、場外から乱入を始めた。


その加勢に、千優は特技の炎舞で、無数の敵を薙ぎ払う。

だが、如何せん、数が多すぎる。


全方向に囲い込まれ、今にも殴り込まれる距離まで、ジリジリと詰められる。

そして、千優の後方に位置する者が飛び掛かった。


その時を見計らい、魔力で練り上げたガスを引火させた。


千優を中心にして激しい爆発が炸裂し、爆風が周囲の敵どもを蹴散らす。

敵の陣形を破壊させた威力は凄まじく、彼女が有利にことを運ぶかと思われた、、、その時だった。


爆風に見舞われた衝撃で、ある者が怪奇な穴へと足を滑らせた。


「グシャリ。」


聞いてはならない音がした。

全ての者が戦闘を忘れ、目を奪われた。

時間が停止したかのように、その場から誰一人として動けない。


ボテッ、ボテ、ボテ。


穴から何かが吐き出されて転がってきた。

無残な様で、見るに堪えない。

だがそれが、変わり果てた男の姿であると理解するのに、時間はそう掛からなかった。


「ひいっ。」

「ーーーーーーーー。」


誰かの怯え声と、轟音が重なった。

祭壇を揺する轟音は、耳を劈き、脳震盪を起こしかねない大声量。

音源は、空洞の奥であり、化物が怒りを露わにしたものであった。


突如、穴であった部分が奇妙なことに浮かび上がり、同時に虚空から触手のような、なんとも名状しがたい魔の手が付近にいた者へと伸びる。


この奇妙な光景に、千優は、化物が目を覚ましたのでは、と思い至る。


そう思い至った直後、ある一人の男が魔の手に捕捉され、化物の口へと運び込まれていった。


捕まった者は、悲鳴と断末魔だけを残し、闇の中へ葬られる。


ーーーグシャリ


聞くに堪えぬ音がして、、、異形となって、吐き出された。


何か、化け物にとって、気に食わないことあるのだろうか。


少なくとも、千優には、化物の意図が、まるで分からない。


深く考えることも許されず、魔の手が、別の者へと伸びていく。


この光景に、異教徒達は、己の任務はどうしたのか、一目散に逃げ惑う。


だが、化物という異次元の存在に、人類は無力に等しい。


一人、二人、、、また一人と囚われ、無惨な姿に成り下がる。


化物が手あたり次第に食い荒らす様は、まるで好き嫌いの激しい幼子のようだった。


ーーー地獄絵図とは、このことを指すのだろう。


死は、一刻、一刻と目前に迫る。


雨音は、もう徒労と恐怖で腰が抜けていた。

この状況下を切り抜けるのは、千優一人しかいない。

ただ、憔悴した仲間を庇いつつ、化物を相手取るのは、あまりに絶望過ぎた。

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