ブーメランパンツに御用心
どうも。リンコフ試作二号機です。
作者名:凛古風で活動していた頃「お仕着せ企画」(黒森 冬炎 様が主催)への参加作品だった「その企画、汗臭くしてやる」のリメイク小説です。
動画サイトで稼いでいる若いイケメンがカメラに向かって説明する。
「本日、ボディービルダーの人達の取材に参りました木村です。
では早速、ジムの中に入ってみましょう」
・・・ガチャリ。
扉を開いて、ジムの中に入った。
中にいるのは、マッチョ、マッチョ、マッチョ・・・
皆様トレーニング中で、筋肉がビクンビクンしています。
そうして、撮影ということで気合を入れて、皆様が履いているのが、ブーメランパンツ。
とってもキワドイ。局部だけを覆う布切れ。
お尻はもちろんT字で食い込んでますね。
「トレーニング中、失礼します」
「フロントラットスプレット」
筋肉で返事をしてくれました。ムキムキッという音が聞こえてきそうです。あッ胸から汗が飛び散りました。
「・・・」
「うむ、なんだ」
どうやら、会話は通じるみたいです。
「みなさん、ブーメランパンツを着用されていますね」
「あぁ、ビルダーの制服みたいなもんだ」
「あの・・・そのサイズで、収まるのでしょうか」
そのマグナムは、少ない布地の中で隠れん棒している。
「今は、非戦闘状態だから、大丈夫だ」
「じゃぁ、もし、戦闘状態で大きくなっちゃうと?」
「布が持ち上がって、横から見えちまうな」
なんという衝撃の事実。
「じゃぁ、露出の高いお姉さんとかが来ると、理性を保つのが大変ですね。うっかり大きくもできないし」
「俺は、今にも理性が飛びそうだ」
「な、なぜに?」
「若いイケメンが美味そうでしかたがない。り、理性がもたない。もう、ダメだ」
「アァーーーーッ!」
(おしまい)
動画サイトで稼いでいる若いイケメンは、どうなったんですかね?新しい世界に目覚めたのですかね?「ただし、イケメンに限る」と、世の中の甘い汁を吸ってきたのですから、まぁコレくらいいいんじゃないですかね~。
怖いですね、恐ろしいですね、ホラーですね。
ホラーだけに、掘らぁ~れた……んでしょうね。カマを。
汗臭くしたくなった企画も終わりました、凛古風の存在もネット上から抹消されました。だが、しかし「もう一度読みたい」という要望がありましたので、イラストを作って再発進いたしました。
マッチョは終わらんよ、何度でもよみがえるさ。
そして、カテゴリー詐欺にならないよう、ホラーからコメディーへ。