なろうの作品の考察 これであなたもランキングに入れるとは言ってない
なろうランキング。
好みの作品から好みのものではない作品まで、玉石混交の激戦区。
そんな作品群の中で
『タイトルはわかりやすく』
というのは散々語り尽くされた話題だ。
長文タイトルなのもこの作品はこうだ!というあらすじも兼ねている。
ならあらすじは? というとタイトル補完であることが多い。
そう、なろうの作品はタイトルとあらすじ、そして内容のセットで初めて読まれる作品になりやすい傾向がある。
自分がランキングを見るときにどうしてるだろうか、と考える。
タイトル→あらすじ→内容。
この流れだ。この流れで作者のセンス、作品の内容、面白さの指標を測っている気がする。
ランキングばかりの話をしているが、そもそもランキングは注目されている作品たちだ。
注目されなくては読まれない。その切磋琢磨がなろうの文化とも言える。
そして評価されている作品の多くは、割と分かりやすい。
その分かりやすさには起承転結の結の一部を最初に持ってきていることが多い。
結起承転結。
これはタイトルとあらすじを入れるとまた面白い結果になる。
タイトルから既にネタバレしている作品、結がタイトルだ。
あらすじで起承までやって作品内容で結から始める。
結→起→承→結→起→承→転→結。
感じのが多い気がする。
読んでいてそうだが、まずわかりやすい。
結果がどうなるかを既に知っているのだ。
安心して読めるのもプラスだ。
そしてそこに至る経緯の話が始まる。
悪役令嬢ものはだいたいがこれに該当してる気がする。
断罪されるよとタイトルで告知。
あらすじで断罪されるけど回避するために頑張るよ、頑張ってたら変な方向に行ったよ。
断罪からスタート。
そこにいたる経緯を把握。
そして物語の起が始まる。
結から始まるストーリーは読みやすい。
起から入ると説明や導入がどうしても多くなりがちだが、結から入るとこんな感じの世界観! って読者の頭の情報を持ってこさせることができる。
導入の省略によるリソースの確保がしやすいっぽい。
テンプレっていうのは先達の経験則の集大成なんだなあと思った。