表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

魔王様登場?

ついに魔王様がママ殿の所に合流です。

戦闘シーンって難しいです。

つたない文章ですが、楽しんでいただけますように。

今は、気候も落ち着いていてピクニックには最高だろうと思い、お弁当を持って家から少し離れた所にある湖に来たまでは良かった。

お弁当を食べ、楽しく精霊さん達とキャッキャうふふと戯れましたとも!

暫く遊んだ後、今度はオヤツの時間を楽しんでいたのだが、ハチミツをたっぷりかけたスコーンがいけなかった!!

ただいまクマとアルマジロを足して2で割ったようなモンスターから、絶賛逃走中である!

おそらく ハチミツの匂いに誘われて来たであろうことは、クマさんっぽい見た目から容易に想像できる。

私達を守ろうと精霊さん達がさっきからずっとクマジロー(クマ+アルマジロ=クマジローとさくらが勝手に命名)を魔法で攻撃していますが、堅固なヨロイの様な皮膚に阻まれ効果がないようです。

ヤバいヤバいヤバいヤバい(泣)

子供を小脇に抱えて全速力で家へと向かう。

私達の家の周囲には、守護の結界が張ってあるので そこまで行けば、なんとかなる。

神様達の加護のおかげで身体能力は かなり高いはずだ。しかし、転生して結構な時間がたっているにもかかわらず、未だ走りなれない舗装されていない上に 明らかに獣用であろう道に苦戦し、ついにはクマジローに追いつかれてしまった。

子供を抱え込み、次に来るであろう熱い痛みを想像しつつ身構える。

大きく鋭い爪が身体に触れようとした瞬間 、私達とクマジローの間のごくわずかな空間に黒い魔方陣が現れた。

その刹那 、バシィンというとても重い物が弾き飛ばされる音と同時に、少し硬いけれど温かく不思議と安心できる何かに包み込まれた。


「間に合って良かった…。」

目の前に現れた濃い紫の瞳が 安堵の色をたたえて細められた。

娘を抱え込んだ私を横抱きにしているこの黒髪の見目麗しい男性は、誰だろう?

ひょっとして、私の妄想がみせる幻か!

と目を瞬いていると、突然 獣の咆哮が辺りに響いた。

驚いて声の方へ首を向けると、どうやら 先程の魔方陣で弾き飛ばされていたらしいクマジローは、私達から15メートル程離れた所におり その目は、怒りで血走り今にもこちらに突進して来そうだった。

恐怖で思わず身を硬くする。

「すぐに終わるから、少しだけ待っていてくれ。」

そう言って、私達を柔らかい草の上にそっと下ろすと、クマジローの方へゆっくりと近づいて行く。

男性の腰には、すべてが真っ黒な太刀があり、左手は 鞘の下緒の辺り、右手は柄の部分に添えられている。

クマジローは、もう一度大きく吠えると黒髪の男性に向かって走り出した。


勝敗は一瞬で決まった。

男性が鍔を左手の親指で軽く押し上げると、キィンという澄んだ音がして 次の瞬間には クマジローが地に伏していた。

抜き身の刃を一振りして血を飛ばすとまるで黒曜石で出来ているかのような美しい刀身は静かに鞘へと収められた。


呆気にとられ、ぽかんとしていると いつの間にか黒髪の男性が私達のすぐ近くにいて、柔らかい笑みを浮かべて右手を差し出している。

「立てるか?」


それが、私達親子と後任の魔王さんとの出会いだった。

お読みいただき、ありがとうございます。

つたない文章ですが、お楽しみいただければ幸いです。

アルファポリスさんにも、投稿始めました。

そっちは少しだけ修正してます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ