妹との日常生活を 前編
今回の第二章は前編と後編に分けて出します。
第二章「妹との日常生活を」 前編
小鳥と話すようになってこれから楽しい日常が待っていると思っていたけど……
「何馴れ馴れしく話しかけるの?」
「えっ?俺と向き合うって、言ってくれたよね?」
「言ったかもしれないけど、別に仲良くするとは言ってないよ」
俺は、ショックを受けて何も言えなくなってしまった。
「お兄ちゃん?」
「俺は……、小鳥のことが……」
小鳥は、赤面した。
「大切な妹なんだよ!だから、仲良くしたいんだよ!」
小鳥は、時間が止まったかのように固まった。
「おーい、小鳥?」
「お兄ちゃんってガチでキモイよ」
「えっ?」
「私、お兄ちゃんのそういう所が嫌いだよ」
なんてことだ…。前は、話しかけることも話しかけられもしなかったから、そういう意味では良いのかもしれない。でも、妹が俺に対する好感度は一切上がっていなかったのだ。
「き、嫌いなの?俺の事?」
「正直、嫌いなところが一杯あるからな…。
嫌いって事かもね」
「えっ?嫌いなの……」
ショックのあまりいい言葉が出てこなかった。
「うん。嫌いだよ」
二回目の嫌いだよをくらった。もう、本当に言葉が出てこなくなった。
「じゃあね」
そう言って、出かけた。
楽しい日常なんてなかった。てか、むしろ傷ついた。妹の小鳥と楽しく話して仲良くお出かけとかすることを想像していたのに、全然そんなことはなかったのだ。むしろ、真反対だった…。
「はぁ…。小鳥と話せると思ってたのに…」
あいつに相談してみるか。
「よう。来てあげたぞ」
「悪いな、いきなり呼び出して」
やっぱり、相談するならこいつしかないと思って、晃大を呼んだ。
「どうしたんだ?いきなり呼び出して」
「それが、小鳥と話すことはできたんだよ」
「よかったじゃん」
「いや、ここからが問題なんだよ」
晃大は、首を傾げた。
「小鳥からの好感度が全然上がってないんだよ」
「好感度がそんな簡単に上がるわけないだろ」
「そ、そうだよな…」
俺の考えが甘かった。好感度はそんな簡単に上がるものじゃないよな…。晃大の言葉が御もっともすぎて、何も言い返せなっかた。
「そんなに、晃大からの好感度をあげたいのか?」
「もちろん。好感度を上げて、俺は楽しい日常生活を過ごしたい」
「わかった。そんなに好感度を上げたいんだったら。小鳥ちゃんのためになることすればいいじゃね?」
「なるほど。サンキューな」
「今度、何かおごってくれよ」
「おう。もちろんだ」
そうして、俺は家に帰ってきた。
「よし。これから妹のために何でもするぞ」
そうして、俺の「妹からの好感度アップ計画」が始まった。
第二章を読んでいただきありがとうございます。今回、前編と後編に分けた理由は、ちょうど話の区切りになるとこだったからという理由です。あと、あまり時間が取れなくて作る時間が限られてくるので分けてみました。後編もよろしくお願いします。あと、今回はいろいろ意識してやってみたのですが失敗している点ががあればご指摘よろしくおねがいします。