表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の手違いで最強になった俺、異世界でも社畜気質が抜けない件  作者: こかにゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/4

第4話「ギルドでの評価、そして“加護持ち”の噂」

──神様の手違いで最強になった俺、異世界でも社畜気質が抜けない件──


 


翌朝。

鳥の鳴き声と筋肉痛で目が覚めた。


「……体バキバキ。チートなのに疲労は残るんだな。」


昨日、ドラゴンと戦った影響で全身ズタボロ。

寝返り打つたびに骨が鳴る。


だが街は大騒ぎだった。

ギルドの前には人だかり、新聞の号外には大きな見出しが踊る。


『一人でドラゴン討伐!? 謎の加護持ち現る!』


「……あー、やっちゃったなこれ」


完全に目立った。社畜は“縁の下”が落ち着くのに。



◆ギルド受付にて


赤髪の受付嬢・レナが書類を抱えながら笑顔で近づく。

「黒川さん、おめでとうございます。あなたの討伐報告、ギルドマスターが直々に確認しました!」


「え、そんな大ごとに……」


「当然です! ドラゴン級を単独で討伐なんて、前代未聞ですから!」


周囲の冒険者たちがざわざわと囁く。

「こいつが噂の“加護持ち”か」

「神の寵愛を受けた男だってよ」

「でもあの見た目……普通のサラリーマンじゃね?」


……外見偏差値で判断するな。


レナが俺の木製カードを差し出す。

「あなたのランク、今日から“C”に昇格です!」


「……一気に二段階アップ!?」


「はい、異例中の異例です!」


「いや、異例じゃなくて“手違い”なんだけどな……」



◆新キャラ登場


その時、背後から明るい声が飛んできた。


「あなたがドラゴン倒したって噂の新人?!」


振り向くと、長い銀髪に青い瞳の少女が立っていた。

年は十代後半、腰には細身の剣。

軽装鎧を身に着けているが、立ち姿に無駄がない。


「私はリリア・アルフェン。剣士です!」


「えっと、黒川です。職業は……多分、総務です。」


「そうむ?」


説明が面倒なのでスルーした。


リリアはにこっと笑い、ぐっと近づく。

「昨日のドラゴン戦、私も現場にいたの。あなたが光の中で立ってたの、ちゃんと見たよ。」


「え、見られてたの……!?」


「うん!すっごくかっこよかった!」


ドキッ。

この世界来て初めて言われた、そのセリフ。


「え、あ、いや……社畜なので、見た目より残業の方が得意で……」


「なにその謙遜!?かっこいいこと否定しないでよ!」


周囲の冒険者が「おお〜」と冷やかす声。

赤面してるリリアと、動揺してる俺。

完全にコント。



◆ギルドマスター登場


扉がバン!と開き、ひげ面の大男が現れた。

「黒川真一はいるかぁ!」


「はいっ、勤務中です!」


「勤務って言うな!」


彼は笑いながら近づく。

「お前、昨日のドラゴン、よくやったな。助かったぜ。街一つ救ったようなもんだ。」


「いえ、ただの事故対応で……」


「控えめか!まぁいい。だがな……加護持ちってのは、目立つ。狙われるぞ。」


その言葉に、空気が一気に引き締まる。


「狙われる?」


「ああ。加護持ちは希少だ。国家レベルで争奪戦になる。」


マジか……。


「だからしばらくは、仲間を組め。単独行動は危険だ。」


「仲間、ですか。」


「俺から紹介する。そこのリリア、腕も信頼もある。」


「えっ、私!?」


リリアが慌てて立ち上がる。

マスターがにやっと笑う。


「お前、興味あるんだろ? こいつに。」


「ち、ちがっ……! いや違わないけど!」


顔を真っ赤にして否定しきれないリリア。

横でレナが小声で「お似合いですよ」とか言ってる。


もう勘弁してくれ。



◆夕暮れの帰り道


ギルドを出ると、夕日が街を染めていた。

隣を歩くリリアがぽつりとつぶやく。


「ねぇ、加護持ちって……怖くないの?」


「うん、怖いよ。でも放っておけないんだ。誰か困ってたら、動いちゃう性格なんだと思う。」


「……そっか。なんか、あなたらしいね。」


風が吹く。

ふたりの間に、少しだけ柔らかい空気が流れた。


「じゃ、明日から一緒に行動しよう。

あなた、ひとりで残業ばっかしてそうだし。」


「ぐっ……図星。」


リリアは笑った。

どこか神様に似た、無邪気な笑顔だった。


 


こうして俺は――

異世界で初めて、“仲間”を得た。



✅次回予告


第5話「はじめてのパーティー、そして“闇ギルド”の影」

新たな仲間・リリアと共に動き出した真一。

だが、その裏で“加護持ち”を狙う闇ギルドの影が──!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ