表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/98

第3話 2つの決意(かなり自分本位)

推しの性格、好きなものはなんでも知っている。

もちろんどこに住んでいるのかも。

攻略はしていなくてもSNSで公式が情報のせてくれていたし、ショートムービーも全て課金してみたのでばっちりだ。

今は私が12歳だから推しは10歳のはず。

10歳の時には特にイベントはないのだが、そんなもの私が起こさせるに決まっている。

推しである大魔法使い様は、ヒロインと結ばれないことで病みまくり、ありとあらゆる手を使ってヒロインの相手を攻撃していくのだが、それさえも聖女様は愛の力で更生させ、将来魔塔主として国を守るために生きていくよう導くのだ。

ヒロインとヒーローサイドからするとハッピーエンドだが,果たしてそうだろうか?

報われない想いを押し殺してヒロインの求める自分を演じいつかもしかしたら…というありもしない期待だけを希望に魔法を使って人のために生きていくことが?

そんなわけがない!

私が必ず幸せにしてみせる。

…という声がおそらくだが、ヤンデレ好き女子から多かったからか、追加ストーリーとして課金制で大魔法使い様ルートが生まれたんだろうと邪推する。

せめて攻略してから死にたかったが、こうやってリアルで体験できるんだからイイ…!

めちゃくちゃいい…!

大魔法使い様は生まれつき魔力がチート並みに高いにも関わらず、途中で魔力暴走するなんてことはなく、見事に自分でコントロールすることができるというまさに魔法に愛された男なのだ。

私のあの18歳でおこるであろう暴走を、もしかしたら魔法で止めれるのかもしれない…

だが、推しとのエロ展開が欲しい私は、そっちにかけたい…!

たとえば大魔法使い様のまえでわざとこけて、唇が重なり合うとゆう王道の″事故チュー″展開もほしいし、ゲーム内でもあった催淫イベントも起きてほしいし、普通にたくさん抱かれたい。

絶倫という設定らしいがそれも興味がある!

たくさん愛してほしいし、愛したい!

ヤンデレは愛に飢えた枯れた大地のようだとよく言われているが、私こそがオアシスになりたい!

という、邪な思いを抱えた私は決意をする。

①大事な家族を悲しませないためにも破裂エンドは避ける。

②大魔法使い様と愛し合って二人で幸せになる。

この二つを何がなんでも成し遂げてみせる。

この世を平和にするのはヒロインである聖女だから全力で任せるし、正直どうでもいいからだ。

私は自分の大事な人たちが幸せになればそれでいいし、世界平和なんて考えてもいないのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ