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今の生活に不満はないのに タイムリープしろと君は言う  作者: KIZOOS
第一章 タイムリープ YES or NO【マサト45歳・西暦202X年】
9/67

9 それなりに楽しそうな あの頃の僕

 マサトはしばらく呆然としていたものの、やがて、少しずつ冷静になり、頭が働き始める。


(今は、夜の十時過ぎか……)

 本棚の時計を見る。

 あすの朝にタイムリープするのだとしたら、今夜中に対策を立てなければなるまい。

(残り時間は少ないぞ。まず、何をしておくべきか)


 とりあえず、中学校の卒業アルバムを開いてみる。クラスメイトの顔と名前を、覚え直そうとしたのだ。

 三年B組。

 クラスの個人写真、集合写真、思い出写真……。

 当時の自分の写真も見たが、友達と、それなりに楽しそうに写っていた。

(何だ、結構、充実してたんじゃないか。別に、今さら、やり直さなくてもなあ)


 ページをめくっていくと、体育祭の写真に目が止まる。

「――」

 片想いしていた、クラスのマドンナ、ハナエさん。歯を見せてニカッと笑って、カメラ目線で立てた親指。結んだ黒髪、白いハチマキ、紺色のブルマー。


(ハナエさん、どうしてるかなあ。中学出たら、名門の女子校行って、それ以降は知らんしなあ)

 中学在学中は、余り言葉を交わしたこともない。

(おっ、僕は紅白リレーで写ってるな)

 短距離走には、少し自信があったのだ。もっとも、写真では後方のビリを走っているが。


(タイムリープしたら、この卒業アルバムの内容も、微妙に変わっちまうわけか)

 中三の初夏の修学旅行のページを見つつ、そのことに気づく。民宿の前で撮った、クラス集合写真。マサトは、端の方で無難に写っていた。


(次は、中学の卒業文集でも読んでおくか)

 時間がないので、仲の良かった友人数名と、ハナエと、あとは、中学校生活をバランス良く振り返っている「情報量の多い・コスパの良い」作文を幾つか読んだ。

【続く】


リレーの件は、作者の実話です(笑)。

紅白じゃなくて、学級対抗リレーでしたけど。


紅白リレー(色別対抗リレー)は、主に運動部の精鋭が出る、締めの花形種目でした。

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