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今の生活に不満はないのに タイムリープしろと君は言う  作者: KIZOOS
第二章 タイムリープ初日【マサト15歳・西暦199X年4月某日】
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18 中学生、始業は会社員より早し

 服装の次は、持ち物だ。

 学校指定のスポーツバッグ。銀色にも見えなくはない、くすんだグレー。白抜きの校章。

(通学の荷物は、これ一個でいいんだよな?)

 中をあさると、ぐしゃぐしゃの時間割り表が見つかる。やはり、わらばん紙だ。

「もっと、きれいにしまえや……」

 当時の自分にツッコミを入れつつ、今日の時間割りとカバンの中身とを、軽く確かめる。

 一限目、社会。二限目、国語……。授業は全部で六コマ。

(体育はないから、体操服は持って行かなくてよしと。――ほほう、一応、前日に持ち物チェックは済ませてあるようだな)

 マサトは感心する。

 今日使う教科書やノートが、ちゃんと入れてあったのだ。先ほど、朝食の時にテレビを見て、今日の日付は分かっていた。今日は木曜日である。


「一時間目は、八時四十五分からか!」

 思わず、驚きの声をあげる。そんなに早かったとは。すっかり、記憶の彼方であった。

(会社は、九時始業だったもんなあー。サラリーマンより厳しいってことだわな)

 たしか、中学は、授業の前に、出欠などの「朝の会」と、掃除があったはずだ。

(それらを考慮して差し引くと、だいたい、八時過ぎに登校すりゃいい感じかな)


 今、七時二十分。

 半端に時間が余ったので、部屋の整理をしつつ、情報を集める。

(まったく、部屋の片づけ方に法則性がないなあ。十五歳って、こんなに子供だったっけ?)

 散らかった紙を拾い集め、学校からのお知らせなど「今後の予定書類」と、返却済みのテストなど「過去の書類」と、チラシなど「その他」に分類する。

(クリアファイルが欲しいなあ。この時代は、まだ普及してなかったかな?)


 キャラクターのカードも見つかった。百枚ほどか。もっとか。幾つかの束。輪ゴムでとじてある。

(そう、そう。集めてたなあ!)

 一枚二十円、自販機で買う。

 無論、もはや興味はなく、新たなカードを買うつもりはない。


(……考えてみれば、今後、新作映画とかも、わざわざ小遣い払ってまで、見に行く必要性がないな。だって、もう内容知ってるんだし。こういう経費節減、他にも結構あるんだろうな)

 と、マサトは気づいた。

 これは、意外と大きな発見かもしれない。

【続く】


「えっ、カード集めって、中学というより、どちらかというと小学校じゃね?」と思ったそこのアナタ。鋭いっ!(笑)

作者としても、正確には小5、小6がピークだった気がします。


カードダス、PPカード(駄菓子屋で、ひもでとじてあった)、ドキドキ学園、恐竜ワンダーチップス……。

世の中的にも、当時は玩具のカードが全盛だったかもしれません。

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