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今の生活に不満はないのに タイムリープしろと君は言う  作者: KIZOOS
第一章 タイムリープ YES or NO【マサト45歳・西暦202X年】
10/67

10 数字選択式宝くじ 札束風呂

 それから、スマホを使い、ある銀行のサイトへ、マサトはアクセスした。タイムリープするからには、何か一つぐらい、具体的で有効な情報を得ておきたい。

「へえ、かなり昔の番号まで載ってるもんだなあ」

 マサトは感心する。宝くじのページである。過去のデータ一覧。


 先ほどの小さな女性の説明によれば、マサトがタイムリープするのは、中学三年の四月下旬のどこかだという。

 そこで、その年の五月のところを開く。

(確実に暗記できるのは、せいぜい二つまでだな)

 四ケタの数字を二つ、紙に書き取り、語呂合わせを作って暗記した。


 簡易宝くじの、過去の当せん番号であった。四つの数字を、好きに組み合わせるというものだ。当せん金は、億ではなく、万単位。宝くじとしては地味な額ではある。ただ、その代わり、未成年でも気軽に買えるのだった。

(まあ、タイムリープ先での、軍資金にはなるだろ。二回分で、合計十万円くらいかな。でも、中学生には上等だろ。好きに使える小遣いが余分にあれば、中学生としちゃ、かなり助かるしな)

 もくろみとしては、そういうことであった。


「さてと、まだ他に、やり残したことは……」

 何せ、三十年ほど先までの、未来の情報を持ったまま、時代を戻るのだ。

 本来であれば、これから数時間かけて、徹夜をしてでも、さらに作戦や対策を練っておく必要があろう。

 リープ先へ持ち込めるアイテムは、一切ないという。頼れるのは、記憶のみだ。

 卒業アルバム、卒業文集、宝くじ番号。他に、今のうち見ておくべき情報はあるか。


「うーむ……」

 部屋を見回す。

 宝の山という気がする。インターネットも含めたなら、なおさらだ。

 けれど、具体的に何をすればいいのかは、思いつかぬ。じれったい。

(頭のいい奴なら、タイムリープ先で何か大もうけや大成する方法も、今ここで、思いつくんだろうけどなあ)


 ふと、マサトの頭に妄想が浮かぶ。それは、札束で満たされたバスタブで、水着姿の美女を何人もはべらせて、ふんぞり返っている自分であった。

(へっ、我ながら、ああ、くだらねえ)

 ありがちで貧相な絵に、マサトは自己嫌悪する。

「そりゃ、妖精も来るわ」

 自嘲気味に、思わず声に出していた。

【続く】


ちゃんと調べると、ナンバーズ(……であるとは作中で明言してませんけどね、もちろん)も、未成年者が1万円以上の当せん金を受け取る場合は、原則保護者同伴みたいですね。


まあ、その辺は、昔はもう少し緩かったんじゃないかなあとは思ってますけどね。

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