#3
3話目書き上がりました。
――ギルド本部――
「カナタさん!!」
「またこんなに血だらけになって、これ以上見過ごす訳には行きません!!」
ドラゴンから少女を救う際、俺は力を使った。
その力は、神の力を宿す武器「神器」を生み出すという力だ。
この力は正直最強の力であり、この力に優る能力などは存在しないだろう。
だが、強大な力にはそれ相応の代償がある。
俺の場合使うと、血液がおよそ3〜4割ほど吹き出る。
俺がクエストで血だらけになるのは、決して敵が強力で殺されかけたのでは無い。
自らの力の代償として血だらけになるのだ。
「それは……困ります。俺、戦い続けなくちゃいけない理由があるんです。」
「もしかして、自分のレベルが1から上がらないこと気にして……」
「それもありますが、他にもっと大きな理由があるんです。」
「その理由を私に教えてくれないかねカナタくん。」
「マスター!?」
「……理由は……言えません。」
「私はそんなに信用出来ないかな?」
「いえ、この理由を知ってしまうと、マスターにも危険が及ぶかもしれないのです。」
俺の戦い続ける理由それは……いずれ来る終末を防ぐということだ。
いずれ来る終末とは、約1年後に、魔王が生まれモンスターたちが凶暴化、人間は、為す術なく、蹂躙され滅びる。そんな最悪を、防ぐべく俺は戦い続けなくてはいけない。
…………何があろうと。
「君は何を背負っているのか教えて欲しいんだ。教えて貰えないというのなら、君にクエストを受させる訳にはいかない。」
「……それは……っ……分かりました。場所を移してからお話します。ただしギルドマスターにだけこの秘密を教えます。」
「わかった。私の部屋へ来なさい。」
2話以降投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
「俺だけレベルアップできないけど世界最強」は、まだまだ続く予定ですので、今後とも応援よろしくお願いします。