#2
2話目書きました!!楽しんでください!!
街から3日ほど歩いたところにある荒野で、少女とドラゴンが戦っていた。
少女は、ダガーと盾を持ちドラゴンに立ち向かっていたが、もちろん勝てる訳もなくドラゴンにしっぽで、吹き飛ばされてしまった。
「ごめんお母さん、私……死……」
「なない!!」
吹き飛ばされた少女は、空中でキャッチされた。
「大丈夫!!君は死なない!!なぜならここからは、俺が戦うからだ!」
そこに現れたのは、レベルが上がらないことで最弱と呼ばれている冒険者、「カナタ・タキザワ」だった。
「お兄ちゃんだめ!!お兄ちゃんじゃそいつには……」
少女が最後までそのセリフを言うことは無かった。なぜなら、少年が大きな剣で、ドラゴンの首を切り落としていたからだ。
「ふぅ、また一撃だったな。」
少女は驚いた。最弱と呼ばれていた冒険者の少年が、ドラゴンを一撃で倒しているなど、本来ありえないからだ。
そして、少女を助けた時少年は武器を何も持っていなかったはずが、いつの間にか大きな直剣をもっていたのだ。
「あのドラゴンを一撃で……。それに、どこからあんな剣を……。」
「あ、そうだそうだ。お嬢ちゃん、俺の力のことは内緒だぞ!!」
「は、はい。あ、あの!」
「一体どこからそんな大きな剣を?」
少女は、問いかけた。
「実はな、俺はレベルが1から上がらない代わりに、様々な神器、つまり神の武器を錬成し、使うことができるんだ。この事は隠して置かないと、悪用されてしまうから隠しているんだ。って、君には話してしまったけどな。」
そう言って少年は、声高らかに笑った。
「神様の武器……。でも、そんな力があるのに、なんでいつも血まみれなんですか?」
ドラゴンを一撃で倒せるなら、あんなに血だらけになることはありえない。だから少年は必ず血まみれで帰ってくる。
「それはな……って言ってる間に……」
突然少年の体のあちこちから血が吹き出した。
「えっ!?どうして……。」
「反動だよ、強大な力を使うとそれなりの代償が伴うんだ……、だが、俺はこの力がなければ無力だ。ゴブリン1匹殺すことも出来ない。」
「と、とにかく手当を……」
そういうと、少年は慣れた手つきで傷口を包帯で止血し始めた。
「私、手伝います。」
「大丈夫、慣れてるからな。」
少年は笑みを浮かべながら言った。
「私、決めました!あなたのサポーターになります。」
「……ありがたいけど今はやめておこう。君にはお母さんを救うという役目があるだろ、ほら手を出して……。」
そういうと、少年は少女に大きな袋を渡した。
「そこに金貨が、100枚入ってる、それでお母さんを助けてあげな……。」
「こ、こんな大金貰えません!!」
金貨100枚もあれば小さな屋敷が買える。
「それは、俺が今までクエストで手に入れた金だ。俺が持っていても使わないから君が使ってくれ。そして母親を救えたら、サポーター……頼むよ。」
「あ、ありがとうこざいます!!」
少女は、涙をうかべ立ち去った。
「また、ギルマスに怒られるな……これ。」
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