#1
瀬川水斗です。
前回よりは面白いものができたと個人的には感じてます。
楽しんで貰えたら嬉しいです。
冒険者……それは、依頼されたクエストを命懸けでこなす職業である。そんな命知らずたちの中に最弱と呼ばれる1人の少年がいた。
「カナタさん、いい加減ランクの高いクエストを受けるのをやめてください。毎回毎回、ギルド内を血だらけで徘徊されると困ります。」
「何だかんだ無事にクリアしてますし大丈夫です!!」
この少年こそ最弱冒険者「カナタ・タキザワ」である。
「そういうことを言ってるんじゃないんです!!そんな事ばかりしていたら、何時か命を落としますよ!!」
この少年「カナタ・タキザワ」は、最低ランクのEランク冒険者である。
しかし、少年が受けるクエストはいつもCランクまたはBランククエストのみだった。
「冒険者をやっている以上いつでも死ぬ覚悟は出来てます!!」
少年はこの通り、話が通じず、自分の意思を曲げないそんな少年にギルドは呆れていた。
「見ろよ、またあの最弱冒険者高レベルクエスト受けてるぜ。」
「どうせいつも、運良く生き残ってるだけだぜ……」
ギルド内では有名な話だった。レベルが一切上がらない冒険者の少年がいつも高レベルクエストを受けボロボロで帰ってくる。それがきっかけで少年は、周りの冒険者から冷たい目で見られていた。
だがしかし、ギルドが少年を見捨てない理由がある。
それはちょうど2週間前のこと、今と同じように少年は無謀なクエストを受けていた。
「カナタ君、またAランククエストを受けていきましたよ……。いい加減何とかしないと……そう思いませんか?マスター。」
「たしかにな……、私もあの子が毎回血だらけになって返ってくるのは、正直もう見たくないんだがな……。」
ギルドマスター「ヨイチ・マツカゼ」もまた、少年を心配する一人であった。
「そういえば、今日はカナタ君以外にも、高レベルのクエストを受けて言った冒険者の少女がいました。名前は、確か……あ、ヒナタ、ヒナタ・イチノセでした。」
「あの子は、母親の病気の治療費を稼ぐために冒険者になったんだったな……。」
「2人とも大丈夫でしょうか……?」
「……さぁ、どうだかな……。」
瀬川水斗です。
私の第二作目です。
前回の物語よりは、良い物になったらいいなと思いながら描きました。
一作目を見てくれた方はもちろん初めて読むという方も楽しんで貰えるよう、頑張っていきます。