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高校生の私

作者: shima

2021年 1月16日


15時43分

学校からの電話。

リビングに居た私は電話に出れず、着信履歴で気づいた。私は折り返しをしようとしたが、土曜日で学校へ折り返しができなかった。


月曜日に学校へ行った時、先生に謝ろう。

そう思っていた。



18時30分頃

おばからの電話。

親の部屋にいるから電話に出れないとLINEした。

おばから自分の部屋にいけと言われた。

自分の部屋に戻っておばの電話に出た。

学校の先生がおばに電話をしたらしい。

おばになぜ学校へ行かないんだと言われた。



金曜日に行く予定だった、でもその日は親が寝ていて起こしても起きなかった。親に5000円を貸していてお金もなかったから昼のご飯を買うことができない、だから学校へ行かなかった。


おばには、親が弁当を作っていない。

お弁当が無いなら自分のお金で買えばいいと言われるかもしれなかったから先にお金も貸したからないと伝えた。


お金がないならこっちに取りに行けばいい、弁当もこっちに頼めばいいと言われた。


でも、おばの家にはもう兄がいる。

兄は家出をしておばの家に住んだ、親は兄の生活費を渡していない。それをいつもおばも母の弟の叔父さんも、私が遊びに行く度に愚痴を漏らしていた。


だからお金を貰えなかった。

お弁当も作ってもらうのが申し訳なかった。

おばの家に弁当を朝から貰いに行く度に何か言われるのが怖かった。親に対しての言葉を聞くのも板挟みで辛かった。元々私は学校が嫌いだったから親にだけ叱責がいくと自分が卑怯に感じた。


おばは心配をしてくれているのかもしれない。将来の為に高校を卒業しろという。親は私が学校が嫌で何度か学校を辞めたいとLINEしたこともあったから学校へ行かなくてもあまり怒らなかった。



おばにも私が学校嫌いのことは伝わってる。でも、おばは鬱だとかそういうものを知らないんだと思う。人生で1度も病んだことがないんだと思う。だから行けと言うんだと思う。


私が行かないことで親が叱責される。

親も叱責されるのが嫌だから、おばから私が学校へ行っているのか聞く度に嫌そうにする。

その板挟みが辛かった。私のせいで度々おばと親が険悪になる。死にたかった。



親のことは好きじゃない、でも嫌いでもない。

男を連れてきて本当に嫌だった、今も嫌で仕方がない。夜テレビを見ようとリビングに行くと仕事から帰ってきた男がこたつにいる、それだけでも嫌だった。最近はすることがなくなったのか、私が部屋にこもるようになって見る機会が減ったのか分からないが、男が親を触るのが気持ち悪かった。私がソファにいても気にせず触るのが気持ち悪かった。男が拗ねた時にぶーぶーや、ぶいぶいぶいと声に出して感情をあらわすのも気持ち悪かった。同じお風呂を使うのも、同じ空間でご飯を食べるのも嫌だった。



小学生の妹と男が遊ぶのも気持ち悪かった。

たまに下ネタを互いに言っているのも気持ち悪かった。妹が気持ち悪く感じた。

妹に対して気持ち悪さを感じる自分が嫌だった。

妹に対してこちょこちょをするのも客観的に見れば父親と子供が遊んでいるように見える、私が変なのかもしれないと思い始めた。



それでも、男がロリコンのように見えて嫌だった。



小学生の妹が使うタブレットの動画の履歴に気持ちの悪い検索履歴や動画があるのも嫌だった。

でも親には言えなかった、こんなもので叱られるのが可哀想だった。だから消した、履歴が残らないように設定したりと試行錯誤もした。



男が車で私を学校まで送ってくれる日がたまにあった。最初は親も同伴だった、でも途中から親は同伴しなくなった。男と私だけで車で学校へ向かう何度目かの時に男に言われた。


中学生の妹は私が親に甘やかされて特別扱いを受けているから妹は私に嫉妬したりしないのかと言われた。私はバイトしないのかと言われた。



私は嫌味を言われているようにしか感じなかった。



バイトをしないのは生活保護を受けているからしたらダメなんじゃないかと思ってしていなかった。男は親が生活保護を受けてるのを知らない、何気ない一言だったのかもしれない。でも働けと言われているようだった。


その日から男に車で送迎してもらうことを減らした。

余計に学校へ行かなくなった。

雨の日でも寒い日でも車を出してもらうことをやめた。



いつだったかは覚えてない、学校へ行く途中だった。

信号を待っているとトラックが通ろうとしていた。



それを見て、私は自転車を無意識に前へ進めた。




引かれようとした自分が怖かった。





元旦の当日か前日に親が、さらっと飲み友達が泊まれる場所を探していてここに来るかもと言った。

物凄く嫌だった、でも来てほしくないと言えば親の機嫌が悪くなるんじゃないかと思って許可した。

なんで新年に知らない人と一緒に同じ場所で過ごさないといけないのか分からなかった。私は許可をしてしまったけど、嫌そうなのは親にも伝わっていたと思う。



だから2度目はないと思っていた。


でも、2度目があった。



日付は覚えていない、でも早朝に自分の部屋の窓から笑い声が聞こえて起きた。親の飲み友達だった、家に入ってきた。親からは家に来ると知らされていない、それなのに来た。嫌で何度も部屋で声を出さずに泣いた。帰ったあと、親には何も言わなかった。親は隠れて連れてきたんだと思ったから言わなかった。親がある日言った、お前がいると誰も家に連れて来れない。辛かった、それなら一人暮らしをさせてほしかった。


親の家だけど、その家に家族の娘も住んでいることを分かってほしかった。



他にも嫌なことが沢山あった。

だから学校へ行くのが嫌だった。

友達にこういう事があったと言えなかった、病みは伝染するから他の子まで暗い気持ちにさせたくなった。

だから隠した、友達は当然何があったか知らないから笑顔で話しかける。辛かった。


授業中に過度な遊びをしてうるさい生徒が嫌だった。

勉強に対して熱意はないけれどそれを叱らない先生が1番嫌でイライラした。


先生が生徒部へ連れていくぞとうるさい生徒に言う。

でもこの2年間、そのセリフを吐く先生達は私が見てきた中で誰も生徒部に連れていかなかった。

うるさい生徒よりも先生に対してイライラしていた。


学校は悪い奴が得をして、真面目な人間が損をすると思うとどんどん行きたくなくなった。


体育の授業が保健体育のような感じで、筆記だけの授業があった。自分のクラスの後ろの掲示板に301とかかれていたから、その教室にむかった。

途中で体育の先生にも会った。だからここかと思って301の中で待った。でも誰も来なかった、301の教室に別グループの体育の先生が来た。私が1人なのを見たのにも関わらず、何も言わずにどこかへ行った。


だから後を追って先生に聞いたら、私の体育のグループは別教室で受けていると言われた。


そこでチャイムが鳴った、遅刻になった。


なんで私が1人で教室にいた時に教えてくれないんだと思った。イライラと辛さで早退したくなって早退届を貰おうとした。学年室にいってかいてもらうときに先生がしつこかった、理由を話さないとなかなか早退届を渡してくれなかった。先生と同じ同僚の悪口を言うのが嫌で言いたくなった。結局先生には言わず、親にLINEで事情を説明してやっと早退届を貰えた。



元々学校や先生は嫌いだった。

でも高校生になってからはもっと嫌になった。だから休んだ日に何度電話がかかってきても出るのが嫌だった。


学校へ来いと言われるのが分かっているから。

理由を話させようとするから。



でも、土曜日に電話が来た時に何度も電話に出ないのは先生に対して失礼なんじゃないかと罪悪感が募った。


折り返しの電話をしようと思った。

月曜日に学校へ行こうと思っていたから。

でも土曜日は折り返しをすると休校日だと流れるから先生に話すことが出来なかった。


月曜日に学校へいって先生に謝ろうと思っていた。


でも先生はおばに電話をした。













「月曜日、学校の窓から飛び降りよう」










私はそう考えてしまった。


数ある小説の中から見つけて最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。


もし、これを見ていただいた方の中に今辛くてどうしようもない方がいれば書いて辛さを吐きだすということを知ってほしいです。書くことによって、自分は何が辛いのか、何が嫌なのか分かるようになります。


それを知るだけで、不幸を避けることも活かすこともできます。この世から消えてしまうなら最後まで頑張ってから消える方が後悔はありません、消えれば生き返ることはできませんから。


月曜日、私にとっても皆様にとっても良い日になっていると嬉しいです。改めて、ありがとうございました

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