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おもい聖剣

作者: まっつー
掲載日:2019/12/19

企画に便乗したかっただけなので、童話なのかはよくわかりません。

とある人気絵本をトレースしただけです。

 

 ボクの大好きな勇者のリックが魔王を倒しにいくことになった。

 さらわれたお姫様を助けるために。


 魔王はすごく強い。

 リックなら勝てると信じたいけど、ボクはとっても心配なんだ。


 だから、リックの力になりたいのに、非力な妖精であるボクじゃ足手まといになる。

 安全な場所からリックの無事を祈ることしかできない。


 でも、本当にそうかな?

 他にもっとできることってないのかな?


 ボクはそう思って一生懸命考えた。


 そして、名案を思い付いた。


 そうだっ!

 リックの助けになるものをあげればいいんだ!

 そして、いっぱいほめてもらう!





 ボクは、仲間(妖精)がたくさん住んでいる神林(しんりん)の奥まで飛んできた。

 ボクの足元には、地面に刺さっている聖剣がある。

 これを引っこ抜くことができれば、リックは必ず魔王を倒してくれるはずっ。


 ボクは聖剣にロープをぐるぐる巻き付けて、引っ張ることにした。


 よしっ!

 うぬぬぬぬぬぬぬぬ!


 当然のように聖剣はびくともしない。

 そもそもボクひとりの力で抜けるなら、誰でも抜けるかも。


 ひとりで頑張るのをすぐに諦めて、助っ人を呼ぶことにした。



〝頼むよ、ミミ。

 そんなところで見てないで、手伝って〟


〝仕方ないわね。今度いっぱい遊んでよね〟



 同じ妖精のミミに、ボクの背中を引っ張ってもらいもう一度。


 うぬぬぬぬぬぬぬぬ!


 それでも、聖剣は抜けない。

 やっぱり、妖精の力では全然だめなよう。

 今度は誰に手伝ってもらおうか。


 そうだっ、森の精霊ドライアドのエイミーちゃんに頼もう。



〝エイミーちゃん、ボクの力になって!〟


〝えっ!?………………い、いいよ〟



 ボクがロープを、ミミがボクを、エイミーちゃんがミミを引っ張る。


 せーのっ!

 うぬぬぬぬぬぬぬぬ!


 それでも、聖剣は抜けない。

 かなりしぶとい。

 ここは、切り札を出そうと思う。



〝アリーさん、ボクたちに力を貸してくれませんか?〟


〝うむ。日々の仕事で鍛えたこの腕力を君たちに貸そう〟



 大きい(あり)のモンスター、アリーさんを加えて再び聖剣を引っ張る。


 いつも重いものをせっせと運んでいるアリーさんが加わったんだっ!頑張るぞっ!

 うぬぬぬぬぬぬぬぬ!


 それでも、やっぱり聖剣は抜けない。

 あと少しなはずなんだ。

 今度は、森をはしゃぎ回っているフェンリルのハクに力を貸してもらおう。



〝ハク。元気がありあまっているなら、手伝ってよ〟


〝いいよいいよー。アリーを引っ張ればいいんだよねー〟



 ハクはとっても強いから、これでいけるっ!

 うぬぬぬぬぬぬぬぬ!


 やっぱり、聖剣はびくともしない。

 みんなに手伝ってもらったのに、ここで諦めるわけにはいかない!


 ボクは小さな洞窟の奥でぐーたら寝ているドラゴンのアイズに会いに行った。



〝暇なら手伝ってよっ!今は猫の手も借りたいんだからさっ!〟


〝…………うぅん。……我は眠いのじゃが、仕方ないのぉ〟



 引きこもりでもいないよりはマシだよね!

 みんなで掛け声を合わせて聖剣を引っ張る。


 せーのっ!

 うぬぬ…………!


 すっぽーーーーーーーんっ!!



 地面から抜けた聖剣が空高く舞ったのを、ボクたちは眺めていた。

 これで、リックがいっぱい喜んでいっぱい撫でてくれる!


 ボクたちは感動でハイタッチしていた。




 みんなで力を合わせて聖剣をせっせと運び、リックにプレゼントした。

 魔王を倒すために出発の準備をしていたリックは、驚いたようにボクを見てた。

 でもすぐに、安心したような笑顔でぎゅっとしてくれた。

 それだけで、頑張ったかいがあった。



〝よく頑張ったな〟


〝えへへ。みんなのおかげだよ〟



 ボクはえっへんと胸を張って、自信たっぷりなリックを見送った。








 おしまい






ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] カブじゃなくて聖剣抜けた〜。 勇者の魔王退治の旅が気になります。
2023/04/27 19:06 退会済み
管理
[一言] うんとこしょ、どっこいしょ。 やっぱりカブは……って、これ聖剣だ! おじいさんとおばあさんが犬やら猫やらに頼みはじめると、「大丈夫かな……?」と(いろいろと)心配になってますが、妖精さんが…
[一言] 蕪……じゃなかった、聖剣って、抜いた人が伝説の勇者なのがお約束なんじゃ? ヒッキーなアイズさんに伝説の勇者疑惑が(笑 そういう雑な部分も含めてほのぼのしていて面白かったです。 妖精のボクさ…
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