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壮絶なる壮大な壮ファンタジー  作者: ハッピーハートビースト
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深淵なるおばさん

投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。

これからは多分頑張ります。

第2章 深淵なるおばさん




久保田くんは言った。「壮...この仕事はそう甘くないザマス。下手したら命に関わるザマスよ。小型化している時は、自分の力を過信しない方がよいザマス」

そんなことは分かっているさ。しかし、全ての机上モンスター...略して【キモン】を倒すことさえ出来れば100万円が手に入るのだ。

「壮は昔っからそうだったザマス。何でも1人でやろうとして、いつも失敗ばっかりだったザマス」

久保田くんの言葉に対して俺は、7%の怒りと93%の感謝を込めてこう言った。「ち...ちげーよ、こんなにハードな仕事、俺しかやる奴いねえと思っててさ。でも、お前がいたから俺は助かったんだ。ありがとう」

すると久保田くんは照れながら言う。「問題ないザマス。さあ、あの呪文を使って帰るザマス!」

あの呪文...そうか、久保田くんもワープ呪文【ケエレ】を使えるのか。そう悟った俺は、久保田くんの手を取り、久保田くんに笑顔を見せつけ、久保田くんと共に早速呪文を詠唱した。「「うおおおおお!!【ケエレ】!!」 」



ーアラマの館ー

ふと気がつくと、目の前には変なおばさんがいた。そう、彼女こそが、深淵なるおばさんこと「アラマ」さんだ。

俺たちが帰ってきたのを見て安堵した様子の彼女は、こう言った。「あらまぁー、もうあのキモンを倒したのかい?...あらま、それに久保田も一緒じゃないかい。おめでとさん。」

「いえ、こんなに早く倒せたのは恐らく久保田くんのおかげです。」俺は久保田くんを褒めてやった。すると久保田くんは頬を赤らめつつ、「そ、そんなに大したことはしてないザマスよ...」と言った。かわいいやつだ。

「ところで...何故久保田くんがこの仕事に?」俺はアラマさんに尋ねた。

そこからのアラマさんの話は分かりづらく、非常に難解なものだったが、要約すればこうだ。

「久保田くんも動画配信者の1人で、あるリスナーからこの仕事を紹介された」...状況は俺と同じだった。なるほど、恐らくそのリスナーというのは俺にこの仕事を紹介した者と同じだな。

「どうでもいいから次の仕事をよこすザマス!!」久保田くんは忘れっぽい性格のため、どうしてこの仕事に就いたかも忘れているようだ。「あらま、仕方ないわねぇ...それじゃあこの仕事でどうかしら?」アラマさんは次のターゲットを紹介してくれた。

その名も「ドン・ブラック」。黒板消しを模したモンスターだ。

「こいつなら簡単に倒せるぜ」俺は確信した。

しかしアラマさんはなんとも不安げな表情でこう言った。「久保田に言ったのよ」と。

確かに俺は、まともな机撃技(デスクバスタースキル)を覚えてはいない。だが、何となく倒せると思う。それだけは分かる。

「もう少し特訓したら、次の技を伝授するわよ」アラマさんはからかう。おのれ、この俺にそんな冗談が通用するとでも?

「私にはできるんです」俺はすかさず切り返す。

「あらまぁ...やれるもんならやってみなさい」ブヒョーーーン!!俺はまたフィールドに飛ばされた。目の前にはドン・ブラックと思われるでかいモンスターがいる。

「やべえ 勝てねえ」俺は確信した。「ああ。また、久保田くんが助けにきてくれないかな」

俺はこの仕事を甘く見ていた。あんなに適当に返事をするべきではなかったのだ。「もう、俺の人生もおわりんちょか...」

しかしながら、絶望しながら逃げ惑っている俺の元に、3分後1人の男が舞い降りた!!

「やっぱり1人じゃ心配ザマス!!」久保田くんだ!!!

「...やはり、見捨てないでくれたか」「当たり前ザマス!!同級生を死なせる訳にはいかないザマスね!!」

そうさ。俺には久保田くんがいる。その事を忘れてはならない。俺は1人じゃない。


奴を倒すべく、俺たちは攻撃準備に移った。


読者様。今回も、この作品を読んで下さってありがとうございます。

少しでも応援して下さる人々がこの世に存在していることが、作者の幸せとなります。

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