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#55 起点/基点――ここから始まる

 ふと。

 何かが切り替わる音が聞こえた。


 あるいは。

 何かが致命的に歪みきった(・・・・・)音だったのだろうか。


 その音の根元を辿ろうとして、




 目が覚めた。



***



「んー……、んぅ?」


 目を開ければ、見えたのは見知った天井――現実の、自分の部屋だった。


 頭のハードを外し、傍に置く。最初の頃は髪が引っかかったり留め具を締めすぎて外れないなんてこともあったが、今ではもう慣れた動作となっていた。


 そういえば冬には出ると噂の新バージョンでは、この無骨なデザインについて仕様が変更されるとの話が出回っている。そろそろ正式に発表される頃だろうが、ようやく現バージョンの生産ラインが整ったばかりらしいのに、やはりデザインだけはメーカーも気にしているのか。

 雑誌やら専門サイトの情報では、新型は全体的に軽量化がされており、更にパーツ(別売り)を取り付けることで好きなデザインに変えることができるのだとか。


 メーカーへのインタビューでも"既に購入済の人でも新バージョンへ交換できるようにしたい"とか言っていたっけ。やるなら修理対応のように一度メーカーへ機器を郵送しなければならないそうだけど、需要はかなりありそうだよなあ。……私は費用が掛かるなら無理だな。

 まあ、要はあまり私には関係のない話か。


 時計を見れば、朝の10時。いくら今日も休みだからと言っても若干寝すぎたらしい。


「いつの間に寝たんだっけ……」


 まだうまく働いていない頭を捻り、昨日の出来事を順番に思い出していく。あの忍者と交渉が終わったあとは、特にイベントもなく”首都”に到着したのは簡単に思い出せた。


 甲板の上から見えた最初の街より遥かに巨大な規模の都市と、その中央に悠然とそびえる巨大な白亜の城。見下ろす景色として通り過ぎる道には大勢の人たちが歩き、網の目のように張り巡らされた水路は清水を緩やかに流している。闘技場やカジノと思しき施設からは空にいても熱気が伝わってきそうなほど盛り上がっているのが分かるほどだった。

 もはやファンタジーだのVRだのと、そんな些細(・・)なことを考えているのが馬鹿らしくなる――そんなスケールの大きさだ。


 で、そんな風景に唖然としていると、あっという間に空港に到着。

 空港の係員であるNPCに途中乗船したことを話せば驚かれ、とりあえず普通の乗車賃を支払うだけで事は済んだ。そういえば祖父からあの高原地帯について話を聞いたことがあったな、なんて漏らしたNPCが目の色を変えたプレイヤーの波にさらわれていったが、彼が無事に帰ってくることを祈っておこう。祈るだけ。


 確かその後は一度ログアウトして、夕食を食べたりお風呂に入ったり。リアルでの諸々が済めばまたログイン、と。割とゲーム漬けになって来た感はあるが、姉も弟もそそくさと自室に引きこもっていったので、あの二人もなんだかんだでハマっているようだ。


 とはいえ再度ログインしたものの、なんだかんだで遅い時間になっていたし疲れていたこともあったので、せっかくだからと”宿”を探したのだ。


 別に宿に泊まらないと回復しないという訳ではないけど、このまま寝るならやはり布団で寝たい。それにこんなファンタジックな雰囲気の街の宿、というのも興味があったからだ。リアルだと海外にでも行かないと中々経験できないしね。

 内装とか料理とかお酒とかお酒とかお酒とか!


 そして空港近場にあった時代を感じる宿を発見し、そこでまったりして今日はここまで……とすることにした。

 併設された食堂は喧騒も遠く、置かれたオルゴールの様な機械が静かな音楽を奏でるのみ。カウンターやテーブルにはプレイヤーやNPCもいるが、数は少なく誰も話さないので穏やかな空気が流れていた。


 なお宿はあの渓谷のセーブポイントと同様の仕様で、客室があるフロアでは自身と相手が望まない限りは客と鉢合わせる事がない。その為か満室という概念がなく、たとえ数百人規模のギルドが見た目小さな宿に詰め込まれようとも何故か泊まれてしまう不思議空間となっていた。

 また費用も一泊幾ら、ではなく一回幾ら、という辺りは助かる話である。久しぶりにログインしたら途方もない宿泊料になっていた、はシャレにならないからなあ……。


 あ、勿論そのままお酒は頼みましたよ? 種類とかさっぱわからないけど、適当におすすめっぽいのを。

 出てきたのは聞いたことが無い種類の果実酒。流石に前に飲んだレア物ほどではなかったけど、それでも素直に美味しいと感想がでるぐらいであった。加えておつまみとして頼んだ生ハムとチーズも絶品で、酒が進みすぎて困ったのなんの。


 うーむ、大人が居酒屋で飲んで食べてとしているのを知識とは知っていたけど、確かにお酒だけでなくそれに合う食べ物があると止まらなくなるね。

 ……よし、姉には絶対に知られないようにしよう。


 とまあそんな感じでたっぷりお酒を堪能してからベッドにダイブし、そのまま寝落ちしたわけである。


「このままだと休日は家から一歩も出ないような気がしてきたなあ……」


 実際にやると姉から説教入るだろうけど。

 散歩でもするべきか、と外を見れば雲一つないカラッとした天気。色素が微妙に薄い私にとっては紫外線が天敵なので、こんな日でも長袖になるからあまり出歩きたくないのだけど、


「……お? 電話――白凪さんからだ」


 傍に置いていた携帯端末が振動し、着信を告げるアラームを鳴らす。ディスプレイを覗き込めば、白凪さんの名前が表示されていた。

 そういえば、夜勤明けの白凪さんに会ったのがまだ昨日のことなんだよなー、とか思いつつ。端末に手を伸ばす。


 多少行儀は悪いけど通話しながら着替えようかとベッドから出ようとして、



「…………え?」



 それは、まるで、血飛沫のように。

 目に映る世界が、真っ赤なノイズに浸食された。


 同時、鈍い音がした、よう な、気  ぁ


   ――頭蓋の奥、どこかで聞いたような甲高い音が、


『彼方さん!?』


 聞こえた声に、ノイズが少し収まった。

 まだ視界は赤いフィルターを通したような映り方をしているが、落ちかけていた意識が戻っただけでも行幸だろう。

 それより問題なのは、


『大丈夫ですか!? か、彼方さーん!』

「――――う、ぁ、」


 声が出ない。

 ついでに、体も全く動かない。呼吸は出来ているし眼球も動かせるけど、ぶっちゃけそれしかできない。

 ようやく意識が落ち着いてきたので状況を確認すると、やはり私はまた頭から床にダイブしたらしい。それにしては痛みを感じていないのだけど、それはそれで不味いことではなかろうか。


 倒れる直前、運よく通話状態にしたらしい端末から悲鳴のような呼びかけが届く。しかし、大変申し訳ないことに反応を返せないのだけど、それがまた凄まじくつらい。

 あ、だめだ、泣き声まで聞こえていた。これ精神的ダメージが半端なさすぎて、むしろ私が泣ける。


 にしても何でこうなったのか理解が追い付いていないというか、いや、ヒントは多かったので推測はできるけどしても微妙に現実離れした内容まであるので確信が持てない。

 ……未だに鳴り響く不調和音(赤いノイズ)が酷く不愉快だ。頭が勝手に妙な動きをしてようとして熱を発しているのか、痛みはないのに急激に体温が上昇しているのは把握出来た。


 というか人が盛大にぶっ倒れているというのに、誰も来る気配がない。前は弟がダッシュで来たけど今日は――あ、凄い駄目だ。

 昨日聞いた限りでは姉も弟も休日なのに学校に行っているはずで、今家にいると思われるのは両親ぐらいである。


 うん、まず間違いなく、来ない。音に気付いていても、絶対に、来ない。

 これ地味に詰んでないかな?


 いや流石にこんな訳の分からない死に方はしたくない……のだけど、困ったことに解決策が迷子だ。現実ではゲームのように暫く待てば完治するなんてことはないが、せめて声が出るぐらいには回復してほしい。

 にしても、ほんと変な感じに冷静になってるなー。パニックになっていたら、それこそ危険だっただろうけど。


 さてどうしたものかと悩んでいると、電話の向こうから別の声が聞こえてきた。

 あれ、この鋭い刃を思い起こさせる質の声は前に聞いたことがあるような。


『落ち着け阿呆。今お前がいるこの場所が何処だか忘れたか』

『はい、夢も希望もない職場(労基何それおいしいの)です!』

『よーし丁度ここに16Gの注射器(外径2.1mm)があるのだがね。これで鎮静剤をブチ込んでやろう』

『ぴぃ!?』


 元気だなー……。

 確か紗々沙(さささ)主任といったっけ。イメージではすごい女傑な人。この人は白凪さんの上司で、ということは白凪さんは今職場にいるということだろうか?

 ん? そういえば白凪さんの職場って言えば――


『そうだ。忘れているのか知らんが、ここは一応病院だぞ?』

『つまり救急車ですか!?』

『ド 阿 呆。救急車が待機しているのは病院ではなく消防署だ。そもそもの前提として"患者が何処にいるか"が重要だろう』

『あ』


 そういえば私は白凪さんの家の場所を知っているけど、逆はそうではなかったか。となるとどうやって私の居場所、この家の住所を調べるのかだ。

 こちらからどうにか情報を伝える手段があればいいのだが……。


『カナタ、といったか。聞こえているか』


 先程までの遠くで聞こえる話声とは違い、明確にこちらを指定したもの。有無を言わせぬ、力ある言葉だ。


『まずは確認だ。――今君は助けを必要としているか? 声が出ないのならば、指先での動きでもなんでもいい。YESなら1回、NOなら二回、端末や床を叩く。それで答えて欲しい』


 そうか、声が出ないのであれば別の方法で伝えればいい訳か。

 床に倒れた際に端末を手放してはいたが、不幸中の幸いで手の位置は非常に近い。あとは指先だけでも動かして、一回床を叩くだけである。


「……っう、ぁ……っ!」


 まるで魂を人形に押し込められたかのような。そんな気持ち悪さを感じながら、人差し指を稼働させることだけに集中する。赤いノイズが強くなるが、それでも。

 ……動けっ!


『……一回。確かに、君のSOSは受け取った。可及的速やかに助けに行かせてもらおう』


 気力か体力かを使い果たしたからか、ほっとして気が緩んだからか、視界のノイズが濃くなりほとんど何も見えなくなった。

 まだ音は聞こえているけど……もう体は動かせそうにない。


『しゅ、主任、助けに行くのはいいのですが、場所が分からないのにどうするのですか?』

『彼女が自分で助けを呼べれば良かったのだが、やはり難しいようだ。だが――この様な時の為に手間暇かけて緊急保護制度を作ったのだ。患者自身からの救援という大義名分もある以上、ここで使わなくていつ使う』

『緊急保護制度……確か主任が訳の分からないコネを使って、医療機関やら政府やらと調整して作った制度でしたよね?』

『ああ、元々は仮想空間に入っている最中での緊急時を想定しているが、このような状況下でも適用できる内容にしてある。それにログを見る限り、どうやら彼女は昨日仮想空間でそのまま睡眠したようだからな。それが原因かは分からんが、"可能性がある"としておけば十分さ』


 そういえばあそこの病院は完全没入型(ダイヴタイプ)VR専門の病院だ。なるほど、多額の資金と時間を掛けて法の整備までしているのだから、様々な状況を想定していたのだろう。

 どのような制度なのかまでは分からないけど、緊急用ということは色々面倒な手続きやらなんやらは回避できると思われた。となると、幾つか彼女たちが使えるもの、いやデータがある。


『あ! 完全没入型(ダイヴタイプ)のVRには個人情報が必須ですから、それで住所はわかりますね!』

『あとはプレイヤー:ハルカカナタのログからハードの接続情報を抜き出して、この街のどこからアクセスされたかを確認すれば場所は確定できる。既に"中"の連中が動いているから――と、流石に早いな』


 ああ、こんな時はいくら非常時でも手続きやらで時間が掛かってしまうのが定番だけど、現実の倍以上の早さである仮想空間で対応してしまえば文字通りあっという間だ。

 見事に仮想現実を使いこなしているというか、いや倍速で動けるのはほんと便利だな。やはり専門機関なだけはある。


 ……あ。もしかして私、その病院に仮想現実関連で入院する第一号?


『さて、救急車を手配したそうだが……少し遠いか。ならばここは――美桐、私たちも行くぞ!』

『は、はい! か、彼方さん、今行きますからね!』


 いや、ほんと、最近の私は運がいいというか、人に恵まれてきているというか。

 何か、頬を伝う感触があったような気がしたけれど……うん、白凪さんが来るまでに乾いていればいいな。




 それからも通話は切れることなく白凪さんから励ましの言葉が届き、なんとか意識を保つことは出来ていた。

 途中、やたら強くタイヤが擦れる音と、白凪さんの悲鳴と、謎の高笑いは……よし、ここは意識が無かったことにしておこう。そーいうキャラかー……。


 そしてついに、


『よし、着いたぞ!』

『着きました!』


 端末からの言葉と合わせて、家のすぐ外で車の急ブレーキ音が聞こえた。救急車はまだ来ておらず、白凪さん達の方が早かったようだ。

 すんごい止め方をしたみたいだけど、最悪アレに乗らなきゃいけないの、か……?


『美桐、先日の救護訓練は受けていたな? なら私はここで救急車の到着を待つが、一人で無理だと判断したなら私を呼べ。念のため、この車で病院まで運ぶ準備をしておく』

『はいっ!』

『……ん? 他に誰もいないのかと思っていたが違うのか。ちっ、家族が気付いていなかっただけか』


 いえ、気付いていてもスルーされるだけです、と凄く言いたいところ。と、いうかやっぱりあの両親はこの家にいたんかい。そろそろ殴っても許される気がしてきたぜ。


 声と足音が端末からも外からも聞こえ、インターホンが鳴った。ウチの家は無駄に見栄を張って庭があり、門から入って玄関の扉横にあるインターホンを押す必要があるから、白凪さんはもうすぐそこだ。

 かなり迷惑をかけてしまったけど、これでよくやく助かる――


『いえ、この家にはそのような子供はおりませんが』

『何かの勘違いか悪戯では?』

『は!?』


 と、思っていた瞬間が私にもありました。


 いや、ちょっと待て。

 いやいやいや、こんな時に何を世迷い事を言っていやがりますか。


 ……え、マジで?

 本気で言ってますかね、あのバカ二人は?


『し、しかし――』


 白凪さんが食い下がって何度も説明しようとするも、あのバカ二人は"そんな子供はいない"で押し通すつもりらしい。前から頭おかしいとは思っていたけど、まさかここまでトチ狂っていたとは予想外である。挙句の果てには警察を呼ぶぞとまで言い出す始末だ。


 少し、不味いかもしれない。

 さっきから徐々に強くなってきていたノイズが、更に強くなった。頭の奥で、何かが削れているような音がする。


 ……このまま死ぬのかなー。

 なんて。

 そんなこと思った時に、聞こえた。


『どうかしましたか?』


 姉の声だった。


『あら、おかえりなさい二人とも』

『永久達は早く家に入っていなさい』


 バカ二人の声が明確に焦りを帯びる。

 それと合わせて、そこにいる白凪さんが必死であることも伝わったのかもしれない。姉がそこから動かなかったのが分かった。って、"二人とも"ってことは弟もいるのか。


『……どうか、しましたか?』


 姉の、さっきと同じ言葉。ただし温度が極低め。うん、まだ表面は取り繕っているみたいだけど、かなり不機嫌になったようだ。

 それに対し、バカ二人が何かを言うより早く、


『あ、あの! 彼方さんのお姉さんとお兄さんですか!?』


 白凪さんの方が早かった。

 ……今、慌てて閉じられようとした玄関ドアを、思い切り蹴り飛ばすように止めた的な音がしたんだけど。


 とりあえずそれは兄ではなく弟だ白凪さんよと言いたいが、それどころではなさそうだ。


『妹の、知り合いですか?』


 その回答は、決定的なもの。バカ二人がもはや恥も外聞もなく喚き始めたが、派手にぶっ叩かれたドアの音によって静かになった。さっきからドアの寿命がマッハで削れてるけど、まあ誰も気にしないか。


『は、はい! どうやら彼方さんが急病で倒れて動けないようで――』


 と、そこまで言ったところで、姉が動いたようだ。

 すぐ、動いてくれたことに、驚きと、何故か少し罪悪感を感じる。

 あれ、もしかして私は――。


 何か、今まで見えていなかったモノが見えたような気がしたけど、状況はもう進んでいる。

 その姉の動きを止めようとするのが聞こえたが、


『ま、待ちなさい! そんな子供はこの家には――――』


 直後。

 おそらく右ストレートと思われる一撃。と、振り抜きからの左アッパー。

 それが、もうこれ世界を狙えるよねという火力で、容赦の一片もなく、顔面と顎に着弾する音が周囲一帯に鳴り響いた。見えてないのに明確にその光景が想像できてしまう不思議。


『邪魔』


 そのまま、階段を駆け上がってくる音がする。

 そして、


「――彼方!」


 部屋の扉が勢いよく開け放たれた。

 ほんのわずかに見えていた視界に、今まで見たことが無いような表情をしている姉が映る。とても痛そうで、泣きそうな。


 ……ああ、心配かけちゃったなー。


 遠く、救急車のサイレンが聞こえる。

 弟――久遠(くおん)と白凪さんが呼びかけてくれるが、それも徐々に何を言っているのか理解が出来なくなってくる。


 もう、何も見えない。聞こえない。分からない。

 意識が、真っ赤に染まる。


 ただ、その前に。

 誰か、暖かい人に抱きかかえられた、ような――


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