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六話 帰宅

予定より早くできたので投稿します

「あれは絶対ふられたか彼氏と別れたんだよ」

女性が去ったあとユキはそんなことを言い出した。

周りはすでに真っ暗で民家の明かりと街灯が灯っている。暗くなったせいか波の音がさっきよりも近く感じられる。

「まあ、それならユキが来た途端にどこかへ行ったのも納得できるな」

愛する人に拒絶された悲しみに沈んでいる時にカップルをみたら…。

「あの人に悪いことしたな」

俺は海をみながらそうつぷやいた。

「そうかもね。…それよりチー君。彼女おいて他の女の人のところへ走って行くとかあり得ないよ!なにか言うことはないのかな」

ユキさんが怖いです。


「だだいまー」

「おじやましまーす」

俺とユキはあのあとすぐにじいちゃん家についた。

玄関には昨日と同じでばあちゃんか座って待っていた。

「おかえりなさい、そして冬木さんいらっしゃい」

「ばあちゃんただいま。紹介するね、この子は俺の彼女のユキ」

「初めましてお祖母様。冬木雪と申します。いきなり押しかけてすいません。今日からしばらくお世話になります」

「はいよ、相模から話は聞いているよ。なんにもないがくつろいで行っておくれ」

相模にいがすでにばあちゃんに話してくれたらしい。

「部屋は千歳とおなじへやでいいかい。望むなら別の部屋も空いとるよ」

「お気遣いありがとうございます。千歳君と同じ部屋にさせていただきます」

「そうかい、さあ早く風呂に入って来なさい。千歳、案内してあげなさい。風呂は冬木さんを先にいれてあげるんだよ」

まあ、一緒に入っても構わないがねと、ばあちゃんは続けた。余計なお世話だ。


まず玄関に置いてあったユキの荷物を持って木製の階段を踏み二階の俺が寝ている部屋へ向かった。部屋にはすでにユキ用の布団も置かれていた。ばあちゃんは二階に上がれないので相模にいが一階から持ってきてくれたのだろう。


俺とユキが風呂から上がってすぐに夕食になった。


夕食はユキが来てきれたおかげか昨日のギクシャクはなく明るかった。

「えー!相模さんバイオリン弾けるんですか」

「そんな期待するほどでもないよ。あとで聞いてみるかい」

「是非お願いします」

ってこんな感じだ。

食後はユキと相模にいの演奏を地下室で聞いた。地下室はおばさんが昔使っていたらしく、防音設備も整っていて相模にいはいつもここで練習している。

相模にいの演奏はとても上手だった。

その後俺たちは二階に上がった。

「あー、チー君!にいの演奏すごかったねー」

ユキは満足げな表情を浮かべベットにダイブしていた。いつの間にか相模にいをにいと呼ぶようにもなっているな…

「だな。さすが相模にいだ」

さて、明日の予定でも話すか。

「ユキ、明日はどうする予定だ?」

「うーんとね、もちろんチー君といっしょにいるつもりだよ。必要なら明日も海の家手伝うよー」

まあ、こう言うだろうな。

「じゃあ明日の予定を先に話すからそのあとで決めてくれ。海の家は月曜金曜は定休日、つまり明日は月曜日だから休みなんだ。だからまだ行っていないじいちゃんのお見舞いに行くつもりなんだけどどうする?相模にいに頼めば一日ぐらい街の案内してくれると思うけど」

「ううん、チー君についていくよ!大河さんにあうチャンスだしね!」


こうしてユキはじいちゃんにあうことになった。

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