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一話 夏の始まり

月700字程度を二三回投稿するつもりです。

時々開いてみていただけたら幸いです

これはとある町のとある夏の話


僕は海辺の小さな町で『彼女』と出会った。

綺麗というより美しかった。

『彼女』はただ海を見つめて雨を降らしていた。

僕はただ立ち尽くし見とれていた。

どれくらいたっただろうか。

『彼女』は雨をぬぐいこっちを向いてこういった。

ー君、女性のこんな顔をまじまじ見るのは失礼じゃないかね。


それが僕と『彼女』のファーストコンタクトだった。


「あづー」

僕こと相沢 千歳 (あいざわ ちとせ)は人生で一番光り輝く思い出ができる高校2年生だ。いっぱい遊ぶぞーとおもっていた夏。しかし現実は非情で僕はおじいちゃんがぎっくり腰というしょうもない理由で祖父母の経営する海の家のヘルプに来ていた。昔っから小遣い目当てでよく手伝っていたのでかってはわかっていた。

「だからってなー」

愚痴の一つもこぼしたくなる。彼女とのデートプランも全部台無しだ。ユキは仕方ないよって言ってくれたが‥ああ、もう。

「千歳くん1番焼きそば2つコーラ1カルピス1ねー」

「あ、はーい。焼きそば2コーラ1カルピス1ー」

まあ、仕事は仕事なので焼きそばを焼きながらパートのおばちゃんの声に返事をする。


「あー、つーかれた」

5じを過ぎ海の家も閉店だ。

「千歳君、お疲れ様。やつぱ男手があると違うわねー」

「そうねー。今日はだいぶ楽させてもらったわ。ありがとね千歳君。お疲れ様」

「あっ、はい。お疲れ様でした。また明日もよろしくお願いします」

じゃあね千歳君といってバートのおばさんたちは帰って行った。


その後在庫の確認、をしようと思ったらすでに冷蔵庫に在庫確認表が貼ってあった。もしかしてと思い店中を回ったら、裏口の戸締り、鉄板や皿、机はすでに洗われていた‥いつの間に。

「これが大人の女性の力か」

そうつぶやいた僕は悪くないと思う。


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