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02 始まった朝

同タイトルの作品がありましたので、タイトルを変更しました。

相変わらず下手な文章です。誤字、脱字や、内容のことなど、気になる点がございましたら、ご指摘をお願いします。

 朝、それも小鳥が囀っている風流な朝、冷や汗びっちょりで、篠川祐(しのかわゆう)は目を覚ました。


 悪夢。


 悪夢、である。あんな具体的のは初めて見た。

 なんだ?俺が何をした?

 いまだ脳内には………あの少女の、悲鳴、が再生されている。

 

 ………疲れてるんだな。きっとそうだ。


 今の俺には休養が必要だ………。Good night 現実!! 

 Zzz………………。

 

 (1時間経過)

 

 起きた。

 8時半、俺にしてはだいぶ早起きな時間である。


 それで、肝心の「悪夢」の件だが、見なかった。

 というか、夢自体見ていない。それほど爆睡してたのか。

 さっきはなんか勢いで自分の衰弱を悟り、床に臥せってしまったが、今思えばツッコミどころ満載ではないか。お前今まで寝てたやんけ、このアホ。オタンコナス。いや、ほんとすいません。 

 ほんと、不甲斐ないっす……………いや、そうではない、自虐に走っている場合ではなかった。

 

 ………結局、あの夢はなんだったのか。


 あんな縁起悪い夢を見るようなことなど、した覚えがないし、そもそもあの少年少女はいったい誰なのか。分からない。何も分からない。俺はどうすればいい?夢で起きたことなど対応のしようがないぞ。

 いや、待て。落ち着け俺。

 ………そうだ、あれは所詮「夢」だ。

 現実には関与しない………はず。

 今日もいつもと同じ日々が始まることに間違いないはずだ。


 退屈な、刺激も何もない、いつもと同じ日常である。なにも、変わることはない。

 

 あんな夢、忘れてしまえ。

 

 そう理性が叫ぶ。気にするなって。

 だが………体のどこからか、こんな声が聞こえる。


 もしあの夢が、誰かの意図であるなら?


 そう考えずにはいられない。それだけ猟奇的で残酷な、結末だった。

 俺が考えてることが真実なら、その「意図」とは何か?

 そんなものはない、「正夢」など、偶然の産物でしかない、というのが科学者達の定説だ。

 だが、俺はそうとは思えない。

 理由など、根拠などない。直感とは、こういうものか。


 思考を巡らせていると、部屋のドアが開いた。

 「なんだ、お前まだ寝てたのか。」とおなじみの声が聞こえた。

 現れたのは、小柄な男性。それなりに顔は整っている方だ。


 「ちがうな、5分前には起きていた。日本語的に間違ってるぜ、ふっ」

 俺は華麗に反論してみせ、

 「そういうのは自分で稼げるようになってから言え」

 「………すいませんした」

 見事に屈服した。くうぅううぅ………そこを突かれると痛い………。

 「いやまじで不甲斐ないっす………、これから頑張るんで……勘弁してください……」

 土下座ナウ、だ。まるで締め切りに遅れた作家を諭すような呆れ顔でおれをみてるのが通称「パク」。

 もちろんアニョハセヨの人ではない。

 本名は田中勇太(たなかゆうた)。別段、突飛な名前じゃない、というかだいぶ平凡であるが、別に田中さんを侮辱するつもりはないので、そこはスルー、だ。

 なぜ「パク」?と思うかもしれない。それは、その折々で紹介していこう。

  

 さて、諸君。


 誰のこと?みたいな顔をするな。君たちだ、君たち。

 第2話にして支離滅裂な内容で申し訳ない。

 「こいつらは何を言ってるんだ?」その気持ちは分かる。というか、この俺自身よく分からん。

 超展開すぎるのは、俺としても御免こうむる。知恵熱が出る。

 

 そこで、だ。

 とりあえず君たちのために、簡単に俺たちについて説明をしておこう。

 前途してある内容も含む。まぁ、長くはならない。気にしないでくれ。 

 

 まず、この俺。篠川祐。20歳。おめでとうございます、成人です。

 大学には入学していない。理由は、受験失敗、である。これは別に気にしていない。

 さて……仕事は………これまでの展開から察してくれている、優しさがにじみ出ている方々もいらっしゃる気がするが………。

 あえて言おう、フリータであると!!

 「ニートだろ、フリータはバイトしてるヤツのこと言うんだよ」

 ………すみません。

 そして。そんな俺だが。

 実は、これが一番言いにくいんだが、カミングアウト。

 やはり、こういう人間なので、「親」の視点から見ると、不肖の息子なわけだ。

 だからさ、親からはあまり面倒見てもらえないわけよ。

 「勘当」ってやつだ。語句の意味が分からないなら調べてくれ。自分で説明するのは苦痛だ。


 そして、俺が土下座ing nowしてるこの男。

 通称「パク」。 端整な顔立ちからは想像もつかない毒舌家である。

 俺とは中学からの付き合いだ。現大学生。法学部だそうだ。別にジェラシーなんて感じてない。

 で、今。俺はこいつに対して土下座をしながら、諸君に世界観を説明するという高度な芸当を披露している訳だが、君たちはなぜ俺がここまで必死こいて謝罪しているか、疑問でなるまい。


 答えはこれまでの説明から容易に推測できる。

 

 分からないという君のために。

 俺は親から、勘当されている。つまり実家には住めないのだ。

 で、俺はニー……フリータなので、金がない。アパートにだって住めない程に。

 これらから導かれるのは、俺には定住する場所がないということ。ホームレスは御免だ。

 そんなわけで、受験に失敗し途方にくれていた俺。

 だが、そのとき天使が現れたのである。

 こんな俺に、「中学からの親友」という理由で、無償で実家の一部屋を貸してくれているのが、何を隠そう、このパクなのだ。故に、彼には恩がある。


 そして、こいつに見放されたら俺はおしまいなのだ。


 「うっ、うぅ……ごめんよお、ぱくぅ………、許してくれぇぇええぇぇえぇえぇえええええ」

 「うぎゃあ、近づくなぁ!鼻水がっ!鼻水が服につくっ!!」


 憤慨した彼に「出て行け」など言われようものなら、俺は生きていけない。

 だから、精一杯謝らなければいけないのだ。


 ………こんなところか。俺たちについての話はここで終了。ご清聴に感謝。


 パクが「わかった、もういいからっ!!だから近づくな鼻水がぁあぁ!!」と喚いているところで謝罪タイムも終了だ。


 パクが跳ねるように部屋から撤退していく。


 ふぅ、泣き真似も疲れるぜ。鼻水を垂らすという高等テクニックのオプション付きだから尚更だ。


 ……………………。


 ………俺は今日悪夢を見た。詳しくは前途してある通りだ。


 ………今の俺には、あれが所謂「正夢」というものにしか思えない。

 それもおそらくは、「未来におこること」の預言。


 「縁起悪い」とさっきは言ったが、別段そうでもないかもしれない。


 俺は、退屈な日常にうんざりしてるんだ。

 職探しに追われる日々にはさよならしたい。職に就いたからといってうまくやれる自信もない。


 刺激が欲しい。


 それこそ、漫画、アニメ、特撮、ドラマのような、そんな刺激が欲しい。


 そう思うだろ?


 神様がいるなら是非叶えて貰いたい。


 ……あぁ、神様。あの悪夢のような、刺激のあることが、起こりますようにってね。


 なーんて。そんな願いなんてそれこそ冒涜ってやつだろう。

 そもそも、神頼みなんて俺らしくもない。神頼みで物事が滞りなく進むなら俺は今頃ムスリムだ。


 あぁ、今日も退屈だなぁ。


   

 

 


 

 

 


 

 


 

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