表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/50



61


鍋の音

ことことと

一人の部屋に響く

秋の昼下がり

ふうわり漂う幸せな香り




62


雲間にみえる日の光が

部屋へと差し込んできて

眠る子の髪を輝かせる


まるで光から逃れるように

眉を寄せ唸りながら子はごろりと逃げた




63


暖かいね

暖かいね

包まれて

抱きしめて

そっと囁く。


愛してるよ。




64


眠れ眠れ我が子よ眠れ

安らかに穏やかに幸せの中で

暖かな布団は貴方を包み

暖かな手は貴方を撫でる

眠れ眠れいとし子眠れ

目覚めの朝までまだ遠い




65


繰り返される毎日を

大事に楽しく生きることができる

そんな人でありたいと願いながら

今日も私は家事をする




66


たった一時間

布団の中にいたのは

その短い時間に過ぎないのに

穏やかで暖かい毛布の感触に

幸せな気持ちで気が付けば微笑む




67


抱きしめて笑って

好きだよって何度も告げて

それでもどこかで恐怖するのは

きっと

自分に自信が無いから。


ごめんなさい、なんて。

卑怯過ぎていえない。




68


寒いからって言い訳して

ぎゅっと抱きしめて

それでやっと安心する

いつかするりと

この腕の中からすり抜けてしまう人よ




69


大好きなものを一杯あつめて、それだけで回りをみたして、そうすればきっと毎日幸せ。現実にはそんなことありえなくって、嫌なものも目にはいっちゃうけど、だけど、それでもできるだけ好きなものに囲まれていれば、嫌なものもいやじゃなくなるかもしれない。なんて、ね。




70


夕暮れに

ひとりぽつんと立ちつくす

すすむ道すら

決められぬまま


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ