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481


窓の向こう

雨雲を見上げながら

両手にボールを抱えて

碧空が欲しいと呟いた


空の蛇口をしめなきゃと

返した言葉に

きゃらきゃらと笑った


やがて晴れ渡る空を

見上げながら

そのあまりの青に

胸が締め付けられた


昼下がりの夢を

どうか私にください



482


春の風が

いつの間にか

穏やかな初夏の香りを運ぶ


伸び上がる緑の草たちの

放つ香りを胸いっぱいに吸い込んで


ごろりと寝転ぶ芝生の上


穏やかに緩やかに

空気に溶けていくような


幸せな時間



483


晴れた空の青が

どこまでもすがすがしくて

大きく息を吸い込んだ


その青の清さが

我が身に行き渡るように


もやもやとした日々の

滞るすべての意味が

その青に

すべて浄化されてしまうように


ただ、大きく息を吸い込んだ



484


高らかに空高く

胸をはって響かせる

子供たちの歌声は

5月の空によく似合う



485


自分に出来ることは

本当に些細なことばかりで

それでも

できる限りをやっていく


それが

いきるということなのかもしれない。



486


お気に入りのノートに

お気に入りのペンで

大好きなものを

ひとつ、ふたつと書き連ねて


私だけの幸せノートの出来上がり


見返して微笑んで

幸せになれる

そんなひとときが

いちばんだいすき



487


どれだけ深く強く

心の底から思おうとも

言葉にしないと伝わらない


けれど

言葉にしてしまうと

伝えきれない気がして

もどかしくて苦しい


それでも

伝えればよかったと

後悔することのないように

ひとは

言葉を紡ぐのです。



488


吹き抜ける風に

ふわり

交じる甘い香り


よみがえる懐かしさ

よぎる想いのままに

振り返ればそこに


ひらりと

風に舞う

藤の花びら


489


もし貴方が泣けるのなら

こえをあげて泣けるのなら

今すぐにそのすべてを

涙にかえて

体の外に吐き出して


枯れ果てるほどに

泣きつくしたら

きっと

また前にすすめるはずだから


立ち上がれる日が

きっとくるから



490


どんよりとした気分を

えいやっと吹き飛ばして

とにかく、なにもかも

笑い飛ばしてしまえ


どんな悩みも、どんなゆううつも

笑い飛ばしてしまえば

きっと、今日も笑っていられる


だから、何もかもを

笑い飛ばして、私は

今日も元気にいきていく



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