47
461
できることなど
限られていて
だけど
だからこそ
できるだけのことをしたいのです
それしか、できないのです
462
夢は夢でしかないと
貴方は笑うけれど
夢すらも見られない
そんな現実など
あまりにも悲しすぎると思いませんか
463
愛してます
何度繰り返しても
この言葉は愛しい
声にするのは難しいけれど
464
抱きしめて眠る
その体が
少しばかり収まり悪く
ああ、しみじみと
この成長を知る
465
じっと見つめた
その目が
思った以上にまっすぐで
落ち着かない気持ちで
強く抱きしめた
466
暖かな部屋で
冷たいアイスを
貴方と二人
体を寄せ合って
分け合う幸せ
467
飲み込んだ涙の数だけ人は強くなれるのかもしれないけれど、だけどそれでも私は願うのです。――どうか一人で泣かないで。せめてあなたを抱きしめさせてください、と。
468
ふく風の強さを
聞こえる風の音を
一人聞く暗闇の中
私は
誰の名前を呼ぶの?
469
同じ事を繰り返し
何度も何度も
言葉をかえ文字をかえ
つぶやき続けるのは
きっと
そうしないと不安で
仕方がないからなのでしょう
大丈夫だと
自分に言い聞かせているのでしょう
まるで子守唄のように
470
その想いの
カケラだけでも
もしわけてもらえていたならば
そう願う想いの愚かさよ
募る愛しさの行方は
ただ夜へと溶けていくだけ