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44


431


山の

緑の

その空気を

体中に吸い込んで

しっかりと

その清浄を

充電した日



432


大きな樹の

その幹に

ひたりと頬寄せて

静かに耳を澄ます


子供とともに



433


なにがあるわけでも

なにかおこるわけでもないけれど

それでも

私にとって山は

とても大事な場所なのです



434


命の

風の中に感じる

その清涼なる輝きと

しんと染み渡る

鋭利なる響きを

何よりも愛しむ



435


きっと

そこが私の

帰る場所


魂の

眠る場所



436


だらりと

力の抜けたその体を

横たえたまま

見上げた天井の

模様を数える日々


遠い昔の思い出



437


朝焼けの

空の色を

二人並んで

じっと見詰めた

初めての朝の記憶



438


遠い夢を

つかめないまま

今もなお

焦燥の中で

ただもがく人よ



439


揺らぎない思いを

瞳にのせて

じっと見詰める


その人の

弱さを知る時



440


小さな掌を

握り締めて

静かに

祈る


幸せであれ、と



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