39
381
心にわだかまる想いを
胸の内に留めることが出来ずに
もやもやとしたこの苦い気持ちを
どうにかして吐きだしたくて
乱れると知りながらも言の葉にのせる
わが身の愚かさと哀しさよ
382
語りつくせぬ心の内を
誰にさらせばよいでしょう
ひっそり願う想いなど
誰にも伝わらぬでしょうか
それでも私は願うのです
心の内で燃え盛る
熱く激しい激情の
その片鱗を文字して
伝わるようにと願うのです
ただひたすらに願うのです
383
すきとかきらいとか
そういう分類じゃなくって
苦手でしょうがないのに
でも
気になって気になってしょうがない
そんな貴方が憎らしい
384
なにも気にしなければ
何も気にならないし
きっと心も揺れないのでしょう
けれど私は
気が付けば貴方を目で追い
心で追いかけてしまうのです
私を知らぬ貴方の目に
私がうつらぬかと つい
愚かにも願ってしまうのです。
385
どうおもってるの? って
きけたらいいのに
聞けなくって
想像して おちこんで
そんな揺れる乙女ごころ
386
ゆらゆら揺れる心は
ゆらゆら揺らぐ心は
どこか安定を欠いていて
些細なことで哀しくなる
――センシティブな激情
387
消えてしまえと心のそこから
熱く強く願うその想いは
もしかすると
強い恋情なの裏返しなのかもしれない
388
荒狂う感情など
もういらないのだと
嘯いてみた所で
襲い来る激情から
逃れることなどできない
389
ひとりでも
好きだといってくれるから
こころはそれで
それだけで満足する
満たされる幸せ
390
どれだけ言葉を連ねても
私のこの気持ちを
伝えることは出来ない。
ただ愛してるのです。
それだけなのです。