38
371
期待させないでよと
苦く笑ってごまかして
でも
心はすでに
ごまかしきれない
372
まっすぐに貴方に向かう
この思いを
一体私はどうすればいいの?
373
許されないと自らを制限して
ごまかし続けてきたけれど
期待してはいけないって
本当にわかってるのに
揺らぐ心の愚かさよ
374
いっそ嫌いになれたら
すがすがしいほど楽になれるのに
嫌いにすらさせてくれない
そんな貴方がときどき憎い
375
罪作りな行動を繰り返し
けれど本人は気づかぬまま
天然だねなんて笑うけれど
気づかぬことは罪ではないの?
――微笑む貴方の心が遠い
376
他人の言葉が
ずきりと胸に刺さる
私にむけた言葉じゃなくても
そんなこともあるんだと
自戒を含めてひとり思う
377
言葉を選ぶことは
相手を思いやることだと思う
誰かを悪く言う言葉というのは
どんな場合でも
聞いていて耳にいいものじゃない
偽善でもいいから
理想でもいいから
できるならば
綺麗な言葉で暮らしていたい
378
批難することはたやすい
批判することもたやすい
けれど
自戒するのは難しい
379
自由には責任が伴うって
何度も繰り返される言葉だけど
もうそろそろ
理解してもいいのではないかと
自分に問いかけてみた
380
人と関わることは
とても暖かくて
幸せで 楽しくて
そして
この上なく怖い