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321


瞬く星に

願いをこめて

涼風巡る

宵の夜空を

一人静かに

ただながめてた



322


苛立ちも悲しみも

全部吹き飛ばしてと

夜風に吹かれ

静かに祈る


すべては暑すぎるせいと

季節のせいにして

そうすればきっと

明日は笑顔



323


町の明かりの向こうに

うっすらと輝いて

瞬くその星の

美しさと儚さが

心にしみる夜もある



324


流しの中の

お皿の使った水に

そっと手を差し入れて

その冷たさに

幸せを覚える瞬間



325


貴方が笑うから

釣られて私も笑う


私が笑うから

つられてあの子も笑う


そうしてつられて みんな笑う



326


のどかに

ゆらゆらゆれる

木の葉の色を

しずかに

見詰める幼子の瞳



327


ためいきは

気が付くと零れ落ちてゆく

心のかけら



328


さらさらと

流れる柔かな黒髪を

そっと二つにわけて

可愛く結び微笑む

我が子の成長を想う



329


信じられなければ

信じなくてもいいけれど

信じられなくても

信じておいたほうが

もしかすると幸せ、かもしれない



330


折り紙で 鶴を折る

意味などなく ただ

もくもくと 鶴を折る


まるで無意識の祈りのように




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