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291


恐怖は

じわりじわりと

あとから心を蝕み

そして

体を蝕むのだと知った夜



292


夕暮れのひとときを

縁側で

微笑みながら過ごす

夜闇せまる夏の涼風が

ちりんと風鈴を鳴らしていった



293


掌につかめるだけの

その願いを

しっかりと握り締めて

続く道を見据えながら

私は歩き続けるのです



294


夢路を渡る夜

闇夜のなかでひとり

涙を隠して

ほのかに香る

潮の音を聞く



295


手を伸ばして

救いを求めるように

もがきながら

求めるのはただ

暖かな温もりばかり



296


風ゆれるカーテンの

その揺らぎに

広がる色の深さは

どこまでも

海の底に揺蕩うように



297


果てのない関係など

どこにも存在しないのだと

笑う貴方の笑顔が

苦しくて


いつかの果てまで

どこまでも

ともにあれたらと

夢見て いた



298


笑って、笑って笑って

苦しくても哀しくても

笑って、笑って笑って

どこまでも笑顔でいる


――笑顔だけを、覚えて、いて。



299


流れ巡る血潮の

その脈々とした繋がりを

寿ぐか呪うのか

断てぬえにし

幸いであればと願うばかり



300


約束しよう

ずっと愛していると


たとえ嫌われようとも

拒絶されようとも


小さき君達を愛し続ける、と。 




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