29
281
ごく普通の毎日が
ごく当たり前の毎日が
どれだけ特別であるのか
繰り返す間には気づけなくて
気づいたときには当たり前が遠い
282
心地よい部屋に
穏やかに佇んで
紡ぐコトノハの
なにものにも変え難き
その楽しさよ
283
幸せは
探さなくっても
ここにある
目の前に
掌の中に
284
フクザツな想いと
心の揺らぎと
認めない往生際の悪さと
全部、ぜんぶ投げ捨てて。
目覚めればきっと 幸せ
285
ひとりだと嘆くより
周りを見回そう
隣に誰もいなくても
そう
周りに誰も居ないわけではないのだから
286
変化はささやかがいい
大きな変化は軋みを産む
変化は緩やかがいい
急速な変化にはついていけない
変化は穏やかがいい
激しい変化には抵抗がつきもの
少しずつ 緩やかに
かわっていければ それでいい
287
好きの形は人それぞれで
愛の形も千差万別
家族愛に友愛に隣人愛に恋愛に
さまざまな好きと愛の中
私の愛はひっそりと
文字の中へと宿ります
文字の中へと潜むのです
288
望めるだけ望んで
その全てが適ったとして
果たして
それは本当に幸せなのでしょうか
それは本当に満足できるのでしょうか
289
人というのは不思議なもので
ダメといわれるとやりたくなるし
しちゃいけないときほど頑張れる
人というのは不思議なもので
そしてとても天邪鬼
290
ノートを一冊手にいれた
可愛いノートを手にいれた
何を書こうかわくわくして
ぺらりとめくってみたけれど
あまりにノートが可愛くて
結局書かずにまた閉じた
今日も書かずにまた閉じた