28
271
いまでもずっと忘れられないと
もしそう告げたなら
告げた思いを貴方は
受け取ってくれるでしょうか
それとも重いと捨てるでしょうか
272
一滴の涙を
こぼしてしまった時に
私は
心の壁を打ち壊された
ひとりで居るのが怖くなった日
273
星空に祈りをこめて
見上げるその瞳は
まっすぐに
その光を映して輝く
私はただ、静かに願う
その目が悲しみに曇らぬことを
274
ひとつの願い
ふたつの願い
みっつの願い
おおくの願い
人の願いはきりがない
275
人と人との関わりは
辛くて苦しくて哀しくて
その度にもういやになって
閉じこもって震えながら
けれど人の温もりを求めてしまう
そんな矛盾を抱えて今日も眠る
276
苦しさに身を縮め
うずくまる私に
そっと
小さな掌が触れた
暖かく愛しいてのひらが
277
うとうとと繰り返す
眠りと覚醒の狭間で
途切れ途切れに
聞こえる声が心地よくて
そっと微笑んだ
278
ありがとうの言葉と
感謝の気持ちが
イコールでは間に合わなくて
もどかしく思いながらも
溢れる気持ちをどうしたらいい?
279
不安が募る
真実が見えなくて
曖昧な事柄に
振り回されて
だけど
負けたくないのです
280
目が覚めたら きっと
いつもどおりの朝
目が覚めたら きっと
いつもどおりの私
目が覚めたら きっと
いまよりもっと 元気