27
261
たまゆらの命ならば
消えゆくそのときまで
力の限りに生き続けよう
力尽きるとも
再び朝日が昇るとき
また立ち上がれるように
ひと時ひと時
たとえ全てを大事に出来なくとも
自分の思うがままに
力の限り生き抜いてみよう
262
暮れゆく空に
静かに願う
明日はきっと
いい日であれと
たったのひとつ
小さな願い
それが適えば
明日はいい日
263
眠るよ眠る
静かに眠る
朝日が窓を
照らす時まで
眠るよ眠る
静かに眠る
きっと明日は
光が見える
264
命の意味を
誰も知らずに
それでもみんな
今日を生きてる
明日になれば
朝日が昇り
また一日を
今日も生きてく
265
いい気になれば
それでいいのだ
調子にのって
それでいいのだ
なにがあろうと
それでいいのだ
笑顔であれば
それでいいのだ
266
揺れるゆずりは
ゆらゆらゆらぐ
心ころころ
眠りの園へ
誘う声は
さらさら流る
遠き空まで
さらさら流る
267
鹿の子模様の
小さなハンカチ
そっと差し出す
貴方の前に
じっと見詰めて
不思議そうな目
そして私を見上げた貴方
その目の中に私がうつる
初めて私を
貴方が知った
その一瞬が
忘れられない
268
命の色を
何色に例う
桃色白色黒に黄色
貴方の色はきっと紅
全てを燃やす炎の紅
269
梅雨の雨を
一粒一粒数えて
そうすればきっと
青空に会える
270
嫌い嫌いと叫んでも
近づいてくる貴方だから
好きだ好きだと囁いたなら
遠く離れてゆくのでしょうか