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181


知らない振りして

微笑んで


そうして紡いだ細い糸を

貴方は

容易く切り落とす


嘘と言う名の優しいやいば



182


あしてる、と

貴方がいうから


その言葉の意味を

私は知らないまま


問うすべすら

しらぬまま



183


寂しいと

切ないと

哀しいと


告げた所で

それは誰に届くというの?



184


広げた掌に

ぎゅと掴める量が

私にちょうどいい



185


知らないよ

そういいながら

微笑むから


冷たいようで

優しい言葉



186


愛なんて

言葉にしても

伝わらないかもしれない


でも

言葉にしないと

余計伝わらないんだって


どうしてわかってくれないの?



187


陳腐でも

かっこ悪くても

愚かでも

みっともなくても


それでも

生きているかぎり

微笑んでみせる



188


涙がこぼれても

枯れるほど泣き叫んでも

どんなに哀しくても

どんなに辛くても

もうだめだと思っても


日は、昇るのだ



189


ここに、いるから

私は、ここにいるから


想いは溢れるけれど

伝える言葉を持たない私は


ただ


祈るばかり



190


揺らぎ揺らいで

わが子を抱きしめる


そっと触れる温もりは

命そのもののようで


ただ、幸いあれと

そう祈るばかり



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