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171


遠い昔の思い出を

愛しく思うそのことを

何より幸せに思うこの心

切なさも哀しさも流した涙さえも

愛しく思える幸せを知る



172


ありがとうと

呟く


その言葉の

優しさに

涙する



173


大好き大好き

大好き大好き


繰り返しても

アイシテルには勝てない


わかってても

言葉にできない


そんな愚かな羞恥心



174


はらはらと

霧のように降りしきる


哀しいわけでは、ないけれど


それはきっと

私の涙雨



175


ひとりでもへいき

そうやって笑う貴方が

誰よりも愛しい


強さはきっと

儚さに通じるのです



176


ひと時の夢を

くださいと笑った貴方


その笑顔が

哀しくて

愛しい



177


誰よりも誰よりも

私が貴方をアイシテルのだと

告げることの傲慢さを

貴方は

わかっているのでしょうか



178


ひとりでもいいのです

私は微笑むことができるのです

だって

私には

大切な思い出があるのですから



179


三日月のときは

恋の時と

笑っていた貴方


それはただ

キスする口実だなんて

最初から知ってたのは

私だけの秘密



180


はい、とさしだされた

マグカップには

暖かなココア


お疲れさま、と

微笑む貴方は

もういない



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