【プロットタイプ】ハリボテ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
有名じゃないと、何をやっても無駄なんだろうな。
とは思います。
でも有名になったら、何が本当か分からなくなんだろうな。
とも思います。
小説の中では理想論が述べられるが、現実では当たり前にシビアな答えが並ぶ。
例えば、私が幾ら人の確信を突いた事を述べようが書こうが、知名度がないから、誰も何も思わない。何もしない。けれども知名度があれば、どんな伽藍堂な言葉でも、持て囃される。
世間なんてそんな物だ。もう諦めている。
あぁ本当に……普段は人が好きな筈なのに、今は嫌いで堪らない。物凄く捻れた答えばかりが口から吐き出されてしまう。
私の周期というのはそれなりに定まっている。特に精神的傾向が顕著であり、嵐が近付くに連れて、人嫌いが顕著になる。
誰がどんな優しい言葉を掛けても信じられない。どんな綺麗な言葉を見ても訝しんでしまう。兎に角、心に湧き上がるのは『何を綺麗事を』なのだ。
其れはまるで、『有名』という言葉を乱用して、承認欲求を満たす人を見たように。ただ適当な言葉を吐いて、人から持て囃された人を見た様に。
じゃあ私が有名だったら、適当な、有り触れた適当な話を書いても、周りに認めて貰えるのだろうか? 頭が良いと、素晴らしいと、周り皆がが読むべきだと。其れが正しいのだと。
そうやってただ周りに流されるがままに信じ込むから、何が正しく、何が間違いなのか分からないのでは無かろうか。
そんな事を考えながら粉した仕事の内容はまるで何一つ覚えていない。それでも単純作業だったので、間違いは無いだろう。
周りは私が真剣にこの仕事の事を考えながらやったと思っている。内面にまでは決して踏み込めない。分からないから表面だけを汲み取るだけに留まる。
家に帰って来ると、瑠衣が私を一瞥する。何時もの事だ。帰って来ても挨拶の一つもしないのは。けれども新ためて此方を向くと、今度はじっと凝視し始めて来た。
「肌荒れが酷いな」
「あぁ……分かる? 私もそう思うんだ……」
帰って来たのは意外な言葉だった。私以外、誰も気付きはしないと思っていた事だった。けれども瑠衣は私の顔をまじまじと見ながら指で頬をなぞる。
「何故?」
「知らないよ……。そんなの……」
全てを拒絶した筈だった。人間なんて、表面しか読み取れないと。確信に迫る前に、上辺だけを見て流されるものだと。
でも、其れが全てじゃない。
とある動画のコメントを見て、思ったこと。
有名な人がたった一言、コメントを残したんです。
『後世に残る作品』って。
そしたら多くの人々が『グッドボタン』を押してました。
コメントも沢山並んでました。
後ろに並んだ確信を突いた言葉よりも遥かに多く。
本当は言葉そのものに意味なんかない。
誰が言ったかが重要で、それ以外はどうでも良いんじゃないか。
と思って出来た話。
私が有名だったら、きっと多くの人々に持て囃されるでしょう。
でも適当を書いても持て囃されると思うんですよ。
『素晴らしい』って、『こんな話見た事ない』って。
そうなったら、何が良くて、何が悪いのか、その判断さえも放棄してしまうと思うんです。
あぁ何も浮かばない。考えないと。ずっと。
生きないと。ちゃんと。