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Lost19 底辺の隊長と呼ばれた男  作者: JHST
第六章 蛮族を指揮する者
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④最終確認 -出撃-

 次にタイサは白い丸石をポケットから三つ取り出すと、大通りの入口正面、鐘楼、大通りの最初にある障害物(バリケード)を越えた所に落としていく。

「戦い方はいたって単純だ。まず先頭の俺が敵の殆どを食い止める」

 大通りの入口にある白い石の前に、黒石を落とす。

「バイオレットは鐘楼の上で待機。先程は半数と言ったが、早目に鳴らして構わない。その後は速やかにエコーと合流。俺が抑えきれずに、零れた敵を随時潰してくれ。矢は各障害物(バリケード)の影に設置してあるから、出し惜しみなく撃ち続けろ。余裕があれば、俺が押さえている敵も狙い撃て」

「はい」「了解」

 そしてタイサの示す白い石と、鐘楼から合流した2つの白い石が、後方の障害物(バリケード)へと移動する。

「二人に敵が集まる前に、俺が後退する。そして俺の後退を合図に、二人はさらに後退。次の障害物(バリケード)で再び俺の援護だ。これを可能な限り繰り返す」

 敵を大通りに固定させながらの遅滞戦術である。


「限界点はどうしますか?」

 エコーが確認を求めてきた。

「限界点。つまりお前達二人が脱出する条件だが、まずは当然だが俺がやられた時だ………エコー、そんな顔をするな、話を続けるぞ。もう一つは学校に続くこの道に、二人が辿り着いた時点だ。この頃にはかなり混戦となっているだろうから、逃げるタイミングとしてはギリギリの所だ」

 タイサは学校の玄関に棒を向ける。

「限界点の障害物(バリケード)に達したら、バイオレットが先行して玄関から学校を抜け、裏庭に置いてある馬で北門に向かえ。俺とエコーは最後の障害物(バリケード)で敵を塞ぐ」

 その際、とタイサは地面に落ちていた指の長さ程度の細い木の枝を拾い、北門に繋がる大通りを塞ぐように置く。

「大通りに出たら、バイオレットは予め用意しておいた仕掛けを作動させて、北門に繋がる大通りの家を倒壊させろ。これで敵は学校を抜けなければ北門に辿り着けず、さらに時間を稼げるはずだ」

「了解」

 家屋の倒壊を合図に、エコー、タイサの順で学校を抜けて裏庭から脱出する。初めから家屋を崩しておかないのは、先に学校が占拠された場合の退路として活用する為だとタイサが補足する。


「説明は以上だ。何か質問は?」

 誰も何も言わず。

 タイサは二人の顔を見て、よしと頷いた。

「………死ぬなよ」「「はい!」」

 三人で拳を突き合わせ、互いに果たすべき場所へと馬に乗って大通りへと駆けてゆく。

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