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Lost19 底辺の隊長と呼ばれた男  作者: JHST
第一章 色なし
13/119

⑤任務完了

 大正門を抜けた先には石畳で作られた巨大な馬停め用の空間が広がっている。

 王都内部では、その人の多さから郵便や巡回便を含め、許可を得た馬や馬車のみ使用が認められている。それは騎士団とて同様で、凱旋パレードや緊急時以外は、馬を大正門前の窓口で預ける規則となっていた。

 荷物検査等を済ませた商人や旅人の馬は、馬停めを生業とする係員の誘導に従って馬を預け、管理料と割札を交換する事となっている。そして徒歩で来た者と共に、残り僅かとなっているであろう宿の確保を目指して東西を貫く大通りへと足早に進み、雑多の中に消えていく。外では長蛇の列をなしていたが、一度王都の中に入れば、人は多いものの、程良く交通整理がされている。



 タイサ達は、王都に出入りする者達とすれ違いながら馬停用の広間を抜け、案内板や大道芸人が立ち並ぶ西の大正門前広場へと向かった。

「いやぁ、ようやく着きましたね。正直、疲れちまいましたよ」

 恋人を待ち合わせるであろう若い者達を睨みながら、ボーマがきつそうな鎧ごと肩を回し、わざとらしく大きな音を立てる。初陣だったルーキーもここにきて落ち着いたのか、街の子どもが座っている長椅子の隙間に視線を落としたまま、疲労の顔を見せていた。

 仕方がない、とタイサは決断する。


「ではここで一旦解散だ。そのまま食事に向かうか、庁舎の詰所に戻るかは各々の自由とする。各自1時間程度休んだら詰所に戻り、そこで今日の荷物の整理と武具の点検だ」

 その言葉に、それぞれの疲労や責任感の強さに応じた返事が団員達から漏れていく。

 タイサは使った武具をその日の内に点検させる事を特に厳しく指導していた。そのお陰か、タイサの騎士団の装備は、他の騎士団と比べて物持ちが良く、装備の破損率も低い。


「俺は一足先に戻って本部に報告を済ませてくる。夜にはジャックの送別会とルーキーの初陣祝いを兼ねた飲み会がある。胃の中は十分に空けておけ。それまでには仕事を終わらせるぞ」

「「「「了解」」」」

 解散、とタイサは手を叩いた。


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