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暗い部屋

作者: 涼吹 翼

この部屋に入ってどれくらいになるだろうか……

ここまでくるのに狭い箱に入れられ、せまいトラックに積み込まれ、

今、この部屋の中にいる。

時間もわからない。何秒何分もしくは何時間?

ずいぶん前にこの部屋の隣にいたやつが部屋から出されたそうだ。

しかし、部屋から出たやつは体の中のものを取り出され、そのまま捨てられてしまうという話だ。

誰かが外でそういっていた。

「誰か助けてくれ!」

そう叫びたくても声は出ない。

ただ、いつか来るであろうこの暗い部屋から出る時を待つだけ……また時が過ぎる。

どこかで誰かが部屋から出されたようだ。だが助けたくても私にはどうすることもできない。

ただ、待つだけ……。

その時を待つ間私はいろいろなことを考えていた。

いつまで待たなければいけないのか?

助かる見込みはないのか?この先私がどうなるのか?考えても考えても答えが出ない。

思い返せば私は何をしてきたのだろう。いや、私は本当に何もしていなかった。

だったらここにいることが私の存在意義なのではないだろうか?

ついに私にもその時が来たようだ。

もう恐れはしない。

……さようなら。



「やっと見つけたよー」

「本当?どこどこ?」

子供たちが楽しそうに話している。

「こっちだよー」

「あぁ、本当だ」

「ちょうど飲みたかったんだよねこのジュース」


子供は自動販売機からジュースを買い、中のものを飲み干し、あとに残った缶はゴミ箱に……。

いかがでしたでしょうか。

今回は「人の」ではなく

「物の」視点から書いてみました。

身近な日常にも物語はあるものです。

あなたも一度探してみてはいかがでしょうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] よくある話の一パターンにすぎません。描写の上手でないこの物語は、存在価値はないといえるでしょう。
[一言] オチが素敵ですw。 『存在意識』 おもしろい題材ですね。 ありがとうございました。
2009/08/22 10:06 宮薗きりと
[一言] 初めまして。 貴方の、作品達そして感性は相変わらず好きです。 これからも宜しくお願いします。
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