人魚についての研究レポート
人魚(ninngyo/mermaid)
近年発見された新種の海洋生物。極地付近を除くほぼ全域に生息するとみられる。
上半身は人類、下半身は魚類に類似している。これまで発見された数は20。確認されているものは全て人間の美しい女性の様な容貌であった。男性型は未発見だが、存在することはほぼ確定している。
知能が非常に高く、人語を解するような行動が多々見られている。しかし、人語を操る例は確認されていない。
人魚同士でのコミュニケーションにおいては「歌」と呼ばれる特殊な発声方法が用いられている。この「歌」は、一文節の中に非常に多くの情報が組み込まれており、細かな意思疎通を可能にしている。また、「歌」の周波数は人間の精神を安定させる(所謂1/fゆらぎのようなもの)効果を持っている。
人魚は雑食性であり、主に小型~中型の魚類、海藻類等、地域によっては小型の甲殻類や貝類を捕食している。
歯列は人間のそれと似ているがより硬く、やや犬歯が鋭い。
自己治癒能力が高く、また頑丈である。微弱ながら再生能力もあり、傷の治りも早い。
この種を魚類として分類するか、もしくは異なる進化を辿った人類とするかについては長年物議を醸してきた。現在は「人魚類」という分類が作られ、動物として扱われる事となり新たな保護法などの法整備が行われた。しかし、これに対する反対運動もあった。
人魚の肉/血液における不老不死の効果について
いくつかの地方伝承には、人魚の肉を食べると不老不死になるというものがある。しかし、生体及び死骸より採取した血液、組成を研究した結果、どちらからも特に有効なデータは見つけられなかった。




