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現実化編 chapter4 古巣の扉

更新遅すぎてすみません。

残業多すぎ問題(。-ω-)


アクシアとベモッレが元々所属していたクラン「花鳥風月」のクランハウスは他のクランと違い、エドの中心から少し離れた現実世界でいう江東区の辺り。ディリーバー川の近くの拓けた土地にあった。

周囲はオーディエンスの小さな村があり、エドの中心部に繋がる街道があるため比較的治安が良かった。

「長閑だねぇ~」

現実では見られない牧歌的な風景を眺めながら、乾いた土の道を歩くベモッレがのんびりとした口調で話す。

「陽射しも暖かいし、良い散歩じゃない?」

満面の笑みで振り返ると、斬りかかってきたゴブリンをカウンターで確殺状態にしている裕と少し離れた位置から三人に向けて魔法を放とうとしているゴブリンメイジをオートボウガンで撃ち抜いて居るアクシアが居た。

「こんなに長閑なのに・・・」

ベモッレは額に手を当てて大袈裟に天を仰ぐ。

刹那、ベモッレの胸を三本の矢が貫く。

「やっぱり居た!アク、左の丘の茂み!」

胸を貫かれたベモッレは陽炎の様に揺らめき消え、替わりに無傷のベモッレがアクシア達の後方から現れる。

「クイックアサルト、シャドーバインド!」

ベモッレの言葉に即座に裕が反応しクイックアサルトを使用し、一気に距離を詰め寄る。そして矢を番えようとしていたゴブリンアーチャー三体の姿を捉え、動きを捕らえるシャドーバインドを使用する。

ゴブリンアーチャー達の影から伸びた黒い蔓が蛇の様に一気に締めつけ、動きを封じる。

「ソング・オブ・ミスティック、カース・オブ・ミスティック」

アクシアに魔法攻撃力上昇のバフを掛け、ゴブリンアーチャー達には魔法防御力下降のデバフを掛ける。

ゴブリンアーチャー達にデバフが成功したエフェクトを確認したアクシアは装備をレアメタルソードに切り替え、切っ先をゴブリンアーチャー達に向ける。

「蒼風の烈迅よ!ブレードサイクロン!」

切っ先から一陣の風が音もなく走り、ゴブリンアーチャー達の中心で2メートル程の竜巻となって切り裂く。

ゴブリンアーチャー達は耳障りな悲鳴を上げ、光の泡となって消えていった。

「まぁこんなもんか?」

レアメタルソードを鞘に納めながら気楽に言うアクシアにベモッレは呆れた表情を見せる。

「明らかにオーバーキルだよ」

「確かにな、ベモッレのバフとデバフは要らなかったな」

ベモッレと裕の言葉にバツの悪そうな表情をアクシアは見せる。

「確かにレベル30~40台のモンスターにするような戦法じゃなかったな」

そう言いながら頭の後ろを掻く。

「でも連携の確認にはなったろ?」

「それはそうだけどね」

同意するベモッレに得意気な表情を浮かべる。

「ヒーラーが居ない俺達は如何にダメージを受けずに戦闘を終わらせるかが重要だろ?索敵込みで考えると火力が高い裕を警戒には回せないからベモのミラージュボディで釣るのが現状一番安全な開幕だと思う。」

「だねぇ~壁役も居ないからヘイト管理はシビアにしないと60台から被弾時の回復に支障も出てくるだろうしね」

アクシアとベモッレは互いに頷きあいながら話をしている。

「二人の話はわかった。けどな・・・取り敢えずお代わりのゴブリンと戦えよ!!」

一人で追加のゴブリンを抑えていた裕の叫び声が辺りに響いた。


花弁が舞う東風を向く風見鶏のレリーフが飾ってある三階建ての館。それがクラン「花鳥風月」のクランハウスである。

(ここに来るのも久しぶりか・・・)

アクシアはそんな事を考えながらドアノブに手を掛け、開けようとするがドアノブは空回りして開く様子は無い。

「パスコード」

呆れた表情をアクシアに向けながらベモッレが呟く。

「十五は欠けること無く・・・ってか音声入力だっけ?」

アクシアが口にすると今度はドアノブが独りでに動き扉が開いた。

切りが良いのか悪いのか、ただ続けると二千字越えそうなので一旦投稿します。

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