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進路変更
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秀夫は、コンサドーレのユース寮へ入寮を拒否し、突如普通科高校へ進学を改めた。
理由は、
「リスクより、安定かな」
とのことだった。
家族はみんな同意していた。
主に父親は安定を選んだことに感謝したほどだった。
実はこの時、研究者たちは秀夫の左足の大腿骨に骨折というダメージを与えていた。
それを察した秀夫は「無理だ」と確信し、普通科高校へ進学を改めたのだった。
痛みというのは当人にしか理解できない。引退をするサッカー選手やプロスポーツ選手は「まだやれるだろう」と思いき、突然引退するものだ。
研究者たちは、普通科の高校に進学を選択したことに、違和感を覚えずにいた。
彼らはただ、普通の人生を歩んでほしかったのだ。
左足へのダメージを与えることは、技術的に容易く、なんの罪悪感は研究者たちにはなかった。
テコ入れです




