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私達は知っている! “暗黙のルールを!”

作者: 七瀬



私たちは、幼馴染や仲のいい友達が集まったグループと言うか、、、?

自然と集まってきた家族みたいな存在...。


別に、予定を合わせた訳でもないのに、、、。

みんなが揃っていたり、勝手に同じ会話になって盛り上がっていたり

私が観たい映画があると言えば、、、?


みんなで観に行ったりと、、、。

とっても仲がいい、、、!




私たちはみんな同じ高校で、何時も自然と5人で集まっている。


私の名前は 【メイ】みんなが私をそう呼んでくれる。

それに凄く真面目な眼鏡をかけた女の子が【ニシちゃん】

茶髪の口の悪い女の子は 【ゆまっち】

ぽっちゃりで汗かきの 【ひろっキー】

最後が私の幼馴染の【大和】 



何時も気がつけば5人でいる事が多い、、、。


この前なんか、こんな事があった!

私が夏風邪を引いて、家で寝込んでいると、、、?


続々と、、、? 私の家に1人1人が別々にお見舞いに来てくれた。

しかも、、、!? 誰も約束もしてなかったみたい!!!


気が付けば? みんなが私の家に居る!


1人目は、ニシちゃんが来た!

『メイ~! お見舞いに来たよ~ご飯ちゃんと食べてるの、、、?』

『ううん。』


2人目は、ひろっキー。

『体力付けないといけないでしょ~だからお菓子買ってきた~!』

『ううん、ありがとう。』


3人目は、ゆまっち。

『メイの家に、体温計がないと思って家から持ってきた~』

『...あぁ、ありがとう。』


4人目は、大和だった!

『ここに来る前に、ドラックストアに行って、冷えピタ買って来た!』

『大和! Thank you!』



しかも、、、?

持ってくる物が、誰一人被らない!


何にも決めていないのに、、、。

私たちは息がぴったりと合っている、、、!




そう言えば、、、以前こんな事があった!

私たちのグループに、知らない子が入ってきた時のこと、、、。


その子、直ぐに私たちのグループから抜けて行った。

ここは違うと、直ぐに思ったのだろう、、、。



ひょっとしたら? 他の人には分からない空気が漂っているのかもしれない!




ある日、、、仲間のニシちゃんが交通事故に遭った、、、!

そして、、、治療も虚しく亡くなってしまった。


この日をキッカケに、、、?


ゆまっちが突然! 悪そうな奴らと喧嘩になりお腹を刺されて亡くなる。

ひろっキーは、お餅を喉に詰まらせて亡くなってしまった...。




最後に残ったのは、、、?

私と大和だった、、、!


大和は私に変な事を言った...。


『なあ~メイ! お前も知っている事だと思うが、俺たちには【暗黙のルール】

があるだろう、、、?』

『えぇ!? 大和、それなに、、、?』

『知らないとは言わせないぞ! そうじゃなかったら、、、? こんなに何も

かも俺たちは合わないだろう、、、!』

『...ごめん本当に、何も私知らないんだよ~!』

『暗黙のルールとは、、、? みんなが同じようにする事、、、!』

『えぇ!? それって、、、!?』

『そう! 俺もメイも終わりだ! 死ぬんだよ! 俺がお前を殺して俺も死ぬ!』

『...えぇ!? 嫌よ! やめて大和! なんで死ななくちゃいけないの、、、?』

『それが、暗黙のルールだからだよ!』

『やめて! ねえ? その手に持っている包丁を捨ててよ~!』

『なあ~メイ! 俺はずっとメイの事が好きだったんだ、、、!』

『...な.何言ってるのよ! こんな時に、、、!!!』

『もう死ぬんだからいいじゃないか! それに本当の事だ!!!』

『私は、別に幼馴染以上、、、! 大和の事思ってないよ!』

『あぁ~それも知ってたよ! だからあっちに一緒に行けば何か変わるかも

しれないだろう、、、?』

『...こ.こんなのおかしいよ! もうやめよう大和!』

『ダメだ! 俺と一緒に死ぬんだ! メイ、さあ~おいで!』

『やめて~!!!』

『そこで何してる、、、?』

『すみません! 助けてください!!!』

『メーーーーイーーーー!!!』


通りすがりに現れた男性と大和が取っ組み合いになって、、、。

...一瞬だった!?



大和の胸に包丁がグサッと刺さって、大和が血まみれになってしまった!


『大和! 死なないで! 大和!!!』

『さとうならメイ! 本当にメイは“暗黙のルール”を知らなかったんだな...!』

『...えぇ!?』


大和は静かに息を引き取った、、、!

私を助けてくれた男性は、正当防衛と言う事で事件沙汰にならなかった...。



...そして私だけが生き残ってしまった!

5人の中で、 『暗黙のルール』を知らなかった私だけが生き延びた!

でも、いつそんなモノが私たちの中であったのだろう、、、?





最後までお読みいただきありがとうございます。

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