私達は知っている! “暗黙のルールを!”
私たちは、幼馴染や仲のいい友達が集まったグループと言うか、、、?
自然と集まってきた家族みたいな存在...。
別に、予定を合わせた訳でもないのに、、、。
みんなが揃っていたり、勝手に同じ会話になって盛り上がっていたり
私が観たい映画があると言えば、、、?
みんなで観に行ったりと、、、。
とっても仲がいい、、、!
▽
私たちはみんな同じ高校で、何時も自然と5人で集まっている。
私の名前は 【メイ】みんなが私をそう呼んでくれる。
それに凄く真面目な眼鏡をかけた女の子が【ニシちゃん】
茶髪の口の悪い女の子は 【ゆまっち】
ぽっちゃりで汗かきの 【ひろっキー】
最後が私の幼馴染の【大和】
何時も気がつけば5人でいる事が多い、、、。
この前なんか、こんな事があった!
私が夏風邪を引いて、家で寝込んでいると、、、?
続々と、、、? 私の家に1人1人が別々にお見舞いに来てくれた。
しかも、、、!? 誰も約束もしてなかったみたい!!!
気が付けば? みんなが私の家に居る!
1人目は、ニシちゃんが来た!
『メイ~! お見舞いに来たよ~ご飯ちゃんと食べてるの、、、?』
『ううん。』
2人目は、ひろっキー。
『体力付けないといけないでしょ~だからお菓子買ってきた~!』
『ううん、ありがとう。』
3人目は、ゆまっち。
『メイの家に、体温計がないと思って家から持ってきた~』
『...あぁ、ありがとう。』
4人目は、大和だった!
『ここに来る前に、ドラックストアに行って、冷えピタ買って来た!』
『大和! Thank you!』
▼
しかも、、、?
持ってくる物が、誰一人被らない!
何にも決めていないのに、、、。
私たちは息がぴったりと合っている、、、!
そう言えば、、、以前こんな事があった!
私たちのグループに、知らない子が入ってきた時のこと、、、。
その子、直ぐに私たちのグループから抜けて行った。
ここは違うと、直ぐに思ったのだろう、、、。
ひょっとしたら? 他の人には分からない空気が漂っているのかもしれない!
▽
ある日、、、仲間のニシちゃんが交通事故に遭った、、、!
そして、、、治療も虚しく亡くなってしまった。
この日をキッカケに、、、?
ゆまっちが突然! 悪そうな奴らと喧嘩になりお腹を刺されて亡くなる。
ひろっキーは、お餅を喉に詰まらせて亡くなってしまった...。
*
最後に残ったのは、、、?
私と大和だった、、、!
大和は私に変な事を言った...。
『なあ~メイ! お前も知っている事だと思うが、俺たちには【暗黙のルール】
があるだろう、、、?』
『えぇ!? 大和、それなに、、、?』
『知らないとは言わせないぞ! そうじゃなかったら、、、? こんなに何も
かも俺たちは合わないだろう、、、!』
『...ごめん本当に、何も私知らないんだよ~!』
『暗黙のルールとは、、、? みんなが同じようにする事、、、!』
『えぇ!? それって、、、!?』
『そう! 俺もメイも終わりだ! 死ぬんだよ! 俺がお前を殺して俺も死ぬ!』
『...えぇ!? 嫌よ! やめて大和! なんで死ななくちゃいけないの、、、?』
『それが、暗黙のルールだからだよ!』
『やめて! ねえ? その手に持っている包丁を捨ててよ~!』
『なあ~メイ! 俺はずっとメイの事が好きだったんだ、、、!』
『...な.何言ってるのよ! こんな時に、、、!!!』
『もう死ぬんだからいいじゃないか! それに本当の事だ!!!』
『私は、別に幼馴染以上、、、! 大和の事思ってないよ!』
『あぁ~それも知ってたよ! だからあっちに一緒に行けば何か変わるかも
しれないだろう、、、?』
『...こ.こんなのおかしいよ! もうやめよう大和!』
『ダメだ! 俺と一緒に死ぬんだ! メイ、さあ~おいで!』
『やめて~!!!』
『そこで何してる、、、?』
『すみません! 助けてください!!!』
『メーーーーイーーーー!!!』
通りすがりに現れた男性と大和が取っ組み合いになって、、、。
...一瞬だった!?
大和の胸に包丁がグサッと刺さって、大和が血まみれになってしまった!
『大和! 死なないで! 大和!!!』
『さとうならメイ! 本当にメイは“暗黙のルール”を知らなかったんだな...!』
『...えぇ!?』
大和は静かに息を引き取った、、、!
私を助けてくれた男性は、正当防衛と言う事で事件沙汰にならなかった...。
...そして私だけが生き残ってしまった!
5人の中で、 『暗黙のルール』を知らなかった私だけが生き延びた!
でも、いつそんなモノが私たちの中であったのだろう、、、?
最後までお読みいただきありがとうございます。