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眠れる王  作者: 慧瑠
見えてくる意思

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一方その頃:森の怪物と寝かせてもらえない王

前半は森の怪物ことシューヌ視点。後半は、常峰君視点です。

今日は久々に大勢の客人が来た。

しょうもない戦闘で荒れた家の前を魔法で軽く整地し終えた私は、少年少女が座っていた部屋を抜け、隠している階段を下りながら今日の事を思い返す。


裏庭で数十年と続けてきた'麦'という植物の栽培の成果であるお茶も好評で、ココ数十年と比べれば実に充実した一日であったとも言える。


「しかし、充実ばかりが良きことであるとも限らない」


確かにその通り。満ち足りないと言うのは、足りうる為への動力源でもある。だが維持と言うのも大変なのだ。

月日を跨ぎ、同じ様に麦は育たない。


「常に森を管理、維持し、共に暮らしていたエルフが漏らしていい弱音なのか?」


御尤も。エルフとしての本懐を否定するべきではないかも知れないね。


「しかし、エルフだからこそ説得力があるとも言える」


そこも否定はしない。


口から漏れた言葉に賛同する思考に、私は苦笑いをきっと浮かべている。

それでも怯えを含まない他者との会話と言うのも久々で、今日得た情報よりも少年少女との会話の方が私の感情を揺さぶる。


探りを入れたくて仕方のない空気や、こちらが見せる情報を必死に集めようとする様。もう少し時間があれば、次は彼等の番として私は受け身で答えようと思っていたのに。


「戦闘面での成長は嬉しいが、あの堅物さと言うか…融通が利かず真っ直ぐな所は、何時になっても変わらない」


あれはガレオの良い所だと私は思っている。あの真っ直ぐな所は、信頼にも値するだろう?何時になっても変わらないからこそ、ガレオを慕う者が集まると思うんだ。


「まぁ悪いなんて思っちゃいない。多少、話を聞けとも思うがね」


それもガレオの心情を考えれば仕方のないこと。

逆に、激情に狩られなかっただけマシな方じゃないか。


「昔なら、目に入っただけで飛びかかってきていた所だ」


踏まえて考えれば、今日はまだマシな結果に収まったと考えられる。


「それもこれも異界の者」


特に聖女の存在が大きいだろう。


「聖騎士団が……と言うより、リュシオン国が確実な保護を優先するぐらいだ。ガレオの反応を見ても間違いはない。コソコソと生きては来たが、時が来たという事か」


その時は可愛い愛弟子の本懐を遂げさせようか。


「喜ぶか。はたまた泣くか。見ものだなぁ」


ハハハッと日頃出さない笑い声を出していると、腹の虫が被せるように鳴き声を漏らす。


色々と思い返し、心地よい感傷に浸りたい所だが、どうやら空腹の限界らしい。

この当たり前の様な生理現象が私は嫌いだ。ある程度の我慢は出来るようになったとは言え、この現象を抑えつけ続けるのは不可能。

ただ食べればいいだけなのに、この腹を満たすモノが限られている私は、この衝動が好きにもなれず、慣れる事もない。


「ハラガヘッタ」


単調で抑揚が一切含まれない言葉が漏れてしまった。

時代は変わり、ガレオも成長していると言うのに私は成長をしないな。


独り言を呟いている間に階段は降り終え、細く伸びた通路を歩いて私は、一枚の扉の前で足を止める。

そして私の手が扉を開けるよりも早く、右目で蠢く触手が扉を吹き飛ばした。


遮るものが無くなった部屋はガラスで分割されるように遮られており、更にガラスの向こう……天井にも床にも、壁一面にも刻まれた魔法陣の空間の中央には黒い塊が鎮座している。


見慣れた光景に驚きも感動も、その他一切の感情が湧く事の無い私は、一歩一歩と足を進めてガラス面に触れた。すると、人一人が通れるほどの空間だけ切り取られたガラス。そこを私は抜けて黒い塊へと近付く。


「君のおかげで、私は幾分か気がラクだ。アァ、限界ダ――」


感謝の言葉に意味はない。本心からそんな事は思っていない。私が近付いたことで反応を見せて動き始めたソレは、私にとって既に敵ではなく、ただただ尽きることのない食料でしか無いのだ。


「イタダキマス」


古き記憶の中で知った言葉を口に、私は……私達は再生を続けるソレが枯れぬ様に喰らい続ける。


目から口から腹から。体内に取り込む度に満たされていく。憎たらしい事に充実を感じていく。

誰の目にも入っては欲しくない。何者の記憶にも残っては欲しくない。私の醜いこの行為が、私の理性を引き戻し、ゆっくりと破壊する。


アァ、ミタサレル。


嫌悪に反する意思も私の意思。

……。訂正をするべきだね。感謝をしているよ。盗み出し捕縛した君を……今日も尽きる事の無い君だけを食せる事に。


「しかし何時になっても様々な味が混じりすぎていて不味いな――ショトルの残骸は」


数十分後。満たされ落ち着いた腹を擦りながら私は、最初と変わらない大きさの塊を横目に呟き、部屋を出ていく。


「さて、一応裏庭の様子でも見に行こうかな」


もしかしたら今日の戦闘で荒れてしまっている可能性のある裏庭を思い浮かべ、私は来た道を戻る。


「まぁ近い内に、その必要も無くなるかも知れないけどね」


いつもの様に独り言を漏らしながら。


------

---


引きこもりがちだったが、こうして外に出るのも悪くない。


城の周りにコア君が用意した庭で、俺は枕を抱えてテーブルに伏している。夜風が少し冷たいが、実に心地良い感じだ。

このまま寝たら風邪を引く可能性が高いだろうが、その時は更にベッドで暖かくして寝る。素晴らしい!


《……って感じだ》


《なるほどなぁ》


素晴らしい提案だが、今の俺はユニークスキルで風邪を引くかも分からねぇし、寝ることもできない。……多分、今、寝落ちしたら後で佐々木にキレられる。


《つまりは、鴻ノ森の'終始望む幻想(パラノイア)'でガレオって人を眠らせて、一応は無事にジョアン君を連れて帰れたと》


《まぁ…そうなるな》


大体他の三人と一緒だな。聖騎士団と衝突した。と東郷先生から聞いた時は目を丸くしてしまったが、聞いた流れの通りならば問題は……まぁ、あんまり無いだろう。


衝突と言っても、理由としては森の怪物とやらが大きい。

佐々木達が怪物側に付いてしまった事は問題だが、誰も殺していないと言うのがデカイ。佐々木のスキルも田中のスキルも、結構外傷が残るタイプだ。


無傷の制圧は、艮でも難しい。体術主体と言っても、外傷が残るなんてザラだと俺は考えている。その点においては、鴻ノ森の終始望む幻想(パラノイア)は有能だな。


魔法の種類に当てはめるのならば、幻惑魔法に近い。だが、そこはユニークスキル。耐性をぶち抜いて幻惑を見せ、更には強制睡眠からの夢への介入。強い精神力で抵抗しようが、距離や時間、場所などで最終的には鴻ノ森の手中に収まる。その先は夢か現か幻か……その判断をすることは極めて難しい。とかなかなんとか。


屋外ならばかなり時間が掛かるとも聞いたが、正確な事は鴻ノ森以外は知らない。ただ、色んなモンを無効にするからこそ脅威を感じない俺とは違い、普通に考えれば厄介極まりないユニークスキルなんだろうな。


《んで、まだ聞きてぇ事があんだろ?早くしろよ》


佐々木が次を急かしてくる。

やり方としては尋問の様にも感じるのか、若干佐々木はピリピリしてるな。まぁ、状況は把握できたからもういいんだが、三人にも聞いたことを聞いておくべきか。


《今回の行動は、下手をすれば大きな問題になった可能性がある。それは分かってるか?》


《チッ…わーってるよ。騎士の連中と戦うハメになったのはマズったと思ってる》


その場の流れもあっただろうが、その事に気付いているなら問題はない。

最近、鴻ノ森伝いではあるが佐々木は感情的になるとか言っていた。佐々木の性格から考えりゃ、突っ走るのも予想はできる。そして、別にバカではないことも知っている。


知った上で好きにしていいととも思う。だからこそ、一応聞いておくべきか……。


《佐々木、随分と子供達の為に必死になったようだが、その理由はなんだ》


《兄貴と慕ってくれる弟分を見逃すわけねぇだろ!》


一日二日で随分と懐かれたんだな。


《であればだ。今回の行動が、子供達に危害が及ぶ可能性があった。今後もある。ってのも分かっているのか?》


《うっせーよ…。ちゃんと理解はしてる。だけど、俺はテメェみたいに利口じゃねぇ!居なくなった、ハイそーですか。で済ませられねぇ!慕ってくれてる奴等なら尚更だ!!》


《だったらどうする?》


《根本的な解決が必要なんだろ。艮や鴻ノ森にも言われた。

今は森の怪物に言われた通り、この後で魔法陣は壊す。その後でジョアン達にも忠告はする。またよく分からねぇ奴等が手を出してくるようなら、俺はそいつ等と戦う》


《ちなみに、今回は多分敵対しても問題は無かった。その理由はわかるか?》


《……こっちに東郷先生が居たからだ》


事前か事後かで差はあるが、そこまで理解できてるなら大丈夫だろう。田中達にも似たような質問をしたが、全員東郷先生の名前を口にした。

それは間違っていないと俺も思う。


実際に、東郷先生の存在……いや、'聖女'というスキルの存在が大きすぎる。リュシオンにとっての聖女という存在がどれほどかと思っていたが、俺の想像以上に肩書だけで影響力が凄まじい。

その聖女の同伴者。側近に近い佐々木達も、相応の影響力があるのは確かだろう。


その証拠に。


《それだけ分かってりゃ十分だ。この話はおしまいにして、聞きたいことがあるんだが》


《聞きたいこと?》


《森の怪物は、聖騎士団の対応を見て聖女の存在を確信していたんだよな?》


《ん?あぁ……攻撃防ぐので手一杯だったから、しっかり聞いた訳じゃねぇが、そんな会話はしてたはずだ》


本人と会ったわけでもないのに、聖騎士団の対応だけで森の怪物は聖女の存在を確信した。

つまり、今回と同じ状況になった時、東郷先生の存在がなければ聖騎士団は異界の者を殺す事を躊躇わない可能性が出てくる。


逆に言えば、聖女がコチラ側に居る限り佐々木達の安全はある程度保障されているようなものだが……。それで安心するのは、危険かもしれんなぁ。

さっき鴻ノ森の報告の中に、派閥の話もあった。どちらも聖女信仰っぽいが、新派の方は聖女というより初代聖女の福神 幸子を信仰している。それが干渉してこない確証はない。


《佐々木、動くのは構わないが…よかったら俺に報告をして欲しい》


《報告?んなもん、鴻ノ森とかがしてんだろ?》


《知るやつが違えば、見えるモンが変わってきたりするんだ。同じ報告を複数人から聞くのは、別に悪いことじゃないんだよ》


《……別に構わねぇが、何を警戒してんだ?》


佐々木の問いに、俺は派閥の問題ともう一つ。俺が気になったことを話した。


森の怪物は、ジョアン君や佐々木達が使った魔法陣の存在を知っていた。だが、それが今も尚存在いしている事を知らなかった。

話しを聞くに、聖女の娘とやらが魔法陣を破棄する約束をしたのにも関わらずだ。


聖女の側近である佐々木達にでさえ過度な対応・待遇をする傾向があるリュシオン国で、血筋である娘の言葉を無碍にするもんだろうか……いや、無いだろう。

それらを踏まえて考えると、その転移の魔法陣は一度壊され、何らかの理由で再現されている。その'何らかの理由'が全くわからないんだ。


頭の中で飛び交う憶測を確信へと近づける為の情報が圧倒的に足りていない。

だからこそ僅かでも多くの情報を持っておきたい事を俺は伝えた。


《そんなに気にすることなのか?魔法陣があったことが》


《知らん。だが、不必要だと決めて破棄されたものが存在している。その事を当事者の片方が知らないのは気になるんだ。

杞憂であればそれで良し。だから佐々木にも報告をして欲しい……頼めるか?》


《さっきも言ったように別に構わねぇよ。それで王様が納得するならな》


《助かる。ってか、佐々木も王様って呼ぶんだな》


《そういう空気だったからな。まぁ、あながち間違ってねぇとも思ってる》


佐々木からそんな言葉が出るとは……意外な評価だ。

本人が嫌々じゃないなら別にいいんだけどな。流石に俺も慣れましたし。ハイ。


《ハハハ、幻滅されないように気をつけんとな。とりあえず、報告をとは言ったものの好きにしてくれて構わないからな。

その場でしか判断できない事も多々あるだろうしよ》


《元々そのつもりだ》


《んで困ったら》


《話し合えばいいんだろ。最悪は、王様にぶん投げる》


《耳タコだったな。んじゃそんな感じでよろしく》


《あぁ》


俺は佐々木との念話を切って、枕の肌触りを頬で堪能しながら思考する。


エマスからの連絡では、新道達の方の国境襲撃問題はギナビア側は否認。ログストア側も、何らかの事故の可能性を視野に入れて調査をしていた様だが、結局は時間が解決するまで放置する方向に収まりそうとのことだった。


当然、問題を取り上げたログストアのお偉方は納得できないはず。しかし、勇者である新道が現地へ向かい、この件についての問題を幾つか持ち帰った。その中でお偉方の口を紡ぐのに十分だったのが、ギナビア国側へ秘密裏に流れていた金銭の動き。

恐らくこれ以上掘り返せば、その流れから調べるとハルベリア王は言った……とかかねぇ。


リーファ王女と新道は……まぁ、普通に仲は良好らしい。ハルベリア王としても、今から有耶無耶になる可能性の方が高い案件より、新道がリーファ王女と恋仲になる方が有益と考えての判断だろうか。


ギナビアで起きた魔族による襲撃。そこから考えても、敵は動き始めてはいる。水面下で根を張り、毒を巻くのではなく。水面上に波を立て始めている。


報告こそ無いが、第一防衛ラインを突破されたんだ。ギナビアの西方側に並んでいた中小国は最悪壊滅。最低でも相応の被害があったはずだ。加えてリュシオンの方では魔王の一体であるガゴウ・シュゴウが現れた。


タイミングといい動きといい……確実に敵は目的を一つ一つ達成している。魔神復活は分かっているが、阻止の仕方が分からん。悲しいまでに後手だなこりゃ。


「ねむっ…」


頭を使うと眠くなるな。まぁ、使わずとも何時でも寝ていたいんだが。


はぁ。岸達が何か良さげな情報を得られそうなのが救いか。それとも、そのために海を渡ってしまっていて、すぐに戻ってこれないのが問題か。

安藤は安藤でモクナさんとの約束とかでログストアに残っちまってるし。一体何を約束して、モクナさんと安藤は何をする気なんだか…。


そういや、皆傘がやっとログストア王都の地図を作り終えたとか言ってたな。ログストアか……ターニアから貰った精霊の涙を武宮に見せて、なんか使えそうか聞いときたいし、近々一度出向く予定でも立てっかなぁ。


「ダメだ。眠すぎて考えがバラついてきた。思考まで船漕ぎ始めちゃ、まとまるもんもまとまらねぇな」


とりあえずこのまま一眠り。とせっかく本腰を入れ始めたのに、俺の安らかな睡眠を邪魔する足音が三つ聞こえた。

顔を上げるのも億劫で、確認するのも面倒で。寝たフリをかましてやり過ごそうとするが、どうやらそれを許してはくれなさそう。


「こんな所におったのか、夜継」


白々しいな。居場所ぐらい分かってただろうに。


「ほれ、寝たフリをするな。紹介を忘れておったからな、わざわざ連れてきたのだぞ」


これ以上無視をしたら今度は頭をどつかれそうだな。


渋々重たい頭を持ち上げれば、丁度対面にメニアルの姿があった。そして、その両サイドを固める様に二人の魔族が両手を後ろに組んで立っている。


「我の側近じゃ。此奴等のおかげで、移住も手際よく済んだ。

ほれ、自分で名乗りぐらいこなせ」


メニアルの言葉で姿勢を正した男女の魔族は、それぞれ一呼吸置いて口を開いた。


「メニアル様にお仕えしております'ラプト・ローニル'です。お話はメニアル様より聞いています。この度は、協力関係と居住地の用意、その他様々な配慮を含めた手配。ありがとうございます。

今後ともよろしくおねがいします」


流石に、ここまで丁寧に挨拶してもらってるのに、ダラけた姿勢ってのも礼儀知らずだな。


俺は席を立ってラプトと名乗った女の魔族の前まで移動して手を出した。


「ご丁寧にありがとうございます。聞いてはいるかも知れませんが、常峰 夜継です。

メニアルには大変世話になるばかりで、その経験に助けられてばかりですよ。むしろこちらの方が、今後ともよろしくさせてください」


ラプトは俺の差し出した手を握り返して軽く頭を下げ、俺もそれに合わせて会釈を返す。

いつまでもそうしている訳にもいかないので、適当なタイミングで頭を上げて次は男の方へと視線を向けた。


すると、ラプトとは違い、明らかに睨みつける様な視線を俺に向けられ――。


「初めに言っておく。俺はお前が嫌いだ」


「あぁ…さいですか」


ド直球の嫌い発言に返せる言葉を、今の俺の頭では引き出せない。いや、結構クリアな頭でも同じ反応をしたかもしれん。


「だが感謝はしている。

最近は皆……メニアル様も随分と明るい笑みを浮かべる様になられた」


「そりゃなにより。その笑みが絶えぬように、頑張りたいと思うので、どうぞよろしく」


これは、俗にいうツンデレってやつなのか?正直どう反応すればいいのか分からん。まぁ、建前を並べときゃ問題は無いだろう。多分、無いだろう。


ちょっと、いやかなり力が込められているとは言え、握手は交わせている。打ち解けるにしても追々でいいか。


「再三になってしまいますが、常峰 夜継です。よろしくおねがいします」


「'ジレル・フォサイス'だ。俺も改めて言わせてもらう。貴様が心底嫌いだ。敵であれば良かったと願う程にな」


「ははは……ラフィ、レーヴィ、やめとけ」


どこから聞いていたのかは知らんが、ジレルの背後にスッと姿を現し、確実に首を狙った一撃を放つ前に止めておく。


どうしてこうも嫌われてんのかは知らんが、まぁ、うまく折り合いを付けていくしか無いか。


ジレルの自己紹介に対してメニアルは愉快そうに笑っているし……。堪えるのもしんどくなったため息を漏らし、俺は苦笑いを浮かべ返した。

遅くなってしまいすみません。


ジレルが初対面から常峰を嫌っている理由も、一応考えてはいます。


ブクマありがとうございます!

完結までどれほどあるか分かりませんが、どうぞ最後までお付き合い頂ければ…幸いです。

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